コモディティ相場の確認
3番底か4番底か?
1200$は金の採掘原価に近いので支えになっていますが、チャートは瀬戸際ラインです。
良いニュースとしては、インドの規制緩和で金の輸入が急増との報道があります。
もしもここが下方ブレイクされると、ドルの強さが今までとは違う、ということになりそう。
なお、日本での金価格は円安によって下落率が緩和。
ドル建てで 昨年来33%の下落率も、円ベースでは16%と約半分です。
こちらも90$は、何度か跳ね返している安値ライン。
8月のサウジ減産、リビアの政情不安等によって、この防衛線は堅くなったと見られる一方、シェールオイルによって需給は緩慢。
日本のガソリン価格も、7月のピークからは5円ほど下がりました。
仮に90$が割れると、2012年6月に欧州不安で一瞬80$を切った辺りの水準が意識されそうです。
次は銀。
下げ方が金よりも激しく、グラフではサポートラインを割っています。
金/銀レシオで見ると、2013年5月、あのバーナンキショック以来の高さ(銀が金より売られる)になります。
あの時は全体が一種のパニックでしたので、今回も銀に関して投げ売りが進んでいるのか。
銀は工業需要が多いので、株高と共存することも多いのですが、今回は反対の動きなので、やや気持ちが悪い印象です。
次はCRB指数の5年チャート。
今後さらにドルがグイグイ上がるとどうなるのか。
ドルインデックスが過去5年間で最も高かったのは、2010年年央の90。(現在は85)
その時、CRB指数は今よりも1割程度低い水準でした。
ドル円の120円、ユーロドルの1.2割れなど、「あと1割」は共通項の感じでしょうか。
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