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September 22, 2014

コモディティ相場の確認

資源関連国と言えば豪州。
株価は調整局面にあり、豪州株式指数ASXは夏のピークから約5%ダウン。

為替も、豪ドル/米ドルが僅か10日程度で0.94→0.89へ急落。
ドルベースの投資家から見ると、あっという間に資産1割が消滅したムードかと思われます。

Aud_2
グラフは、豪州リート(緑)、豪州株(青)、為替(AUD/USD:赤)の比較チャート(6ヶ月)。
株と為替が、ほぼ同じような下げ方。

豪州リートは、何とかプラスリターンを維持。
株よりも不動産が好きな国民性?のせいでしょうか。

金のチャート。
Nygold

3番底か4番底か?
1200$は金の採掘原価に近いので支えになっていますが、チャートは瀬戸際ラインです。

良いニュースとしては、インドの規制緩和で金の輸入が急増との報道があります。

もしもここが下方ブレイクされると、ドルの強さが今までとは違う、ということになりそう。

なお、日本での金価格は円安によって下落率が緩和。
ドル建てで 昨年来33%の下落率も、円ベースでは16%と約半分です。

次は原油。
Oilny

こちらも90$は、何度か跳ね返している安値ライン。

8月のサウジ減産、リビアの政情不安等によって、この防衛線は堅くなったと見られる一方、シェールオイルによって需給は緩慢。
日本のガソリン価格も、7月のピークからは5円ほど下がりました。

仮に90$が割れると、2012年6月に欧州不安で一瞬80$を切った辺りの水準が意識されそうです。

次は銀。
Photo下げ方が金よりも激しく、グラフではサポートラインを割っています。

金/銀レシオで見ると、2013年5月、あのバーナンキショック以来の高さ(銀が金より売られる)になります。
あの時は全体が一種のパニックでしたので、今回も銀に関して投げ売りが進んでいるのか。

銀は工業需要が多いので、株高と共存することも多いのですが、今回は反対の動きなので、やや気持ちが悪い印象です。

次はCRB指数の5年チャート。

Crb5y基本は、ドル高になるほどCRBは下げます。

今後さらにドルがグイグイ上がるとどうなるのか。

ドルインデックスが過去5年間で最も高かったのは、2010年年央の90。(現在は85)
その時、CRB指数は今よりも1割程度低い水準でした。

ドル円の120円、ユーロドルの1.2割れなど、「あと1割」は共通項の感じでしょうか。

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