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September 28, 2014

ドル高は歴史的転換なのか

2010年1月、オバマ大統領は一般教書演説において、今後5年間で輸出量を2倍にし、200万人分の国内雇用を創出するという大風呂敷を広げました。

間もなく5年。
アメリカの輸出額は、2009年の1069ビリオン$→2013年1590ビリオン$と、4年間で1.5倍。
微妙な数字ですが、何とか顔が立ちそうなギリギリと言った感じでしょうか。

現在、アメリカ製品の買い手である欧州は、ロシアとの関係悪化が景気低迷に拍車をかける格好。
日本も貿易収支の悪化や消費増税の影響で、消費の弱さが顕在化しつつあります。

このような外部環境において、再びドル安による輸出振興を打ち上げる可能性はゼロでしょう。

アメリカの内需は、住宅市場の動向とエネルギー価格に左右されます。

現在発表されている住宅市場に関する指標は、強弱まだら模様といったところ。
仮に住宅ローン金利が大きく上がれば失速しそうです。

アメリカのガソリン価格はリッター100円程度ですが、万事が車社会ですから、週に100$以上かかる家計はザラ。
6月に3.7$/ガロンだったガソリン価格は、現在3.3$近辺。
リッター換算だと106円から95円に低下し、若干消費に回る余裕が生じています。

資源価格とインフレを抑えつつ、持続的な住宅市場の回復で内需を伸ばすにはドル高が望ましい環境となっています。

Photoチャートは、通常とは逆のドル/ユーロ長期です。

ユーロの登場と9.11はほぼ同時期であり、そこからドルはユーロに主役を譲る形で一本調子の下げが6年間。

2007年にモデルのジゼル・ブンチェンがユーロ払いをチョイスして話題になりましたが、思えばここがユーロのピーク。

翌年にはリーマンショック、2009年のギリシャショック発生で、ドルとユーロは弱さ比べのレンジ相場が次の6年。

低金利競争から先に抜け出すのは、ドルで決まり。
流れとして今度はドル>ユーロが続くのは、循環論的には受け入れやすいシナリオです。

Photo_2左はアメリカの経常収支です。

9.11の2001年から2006年までは、アフガンやイラクへ戦争を仕掛け、ドルが垂れ流されてドル安の時代。
対テロ戦争が一段落すると改善に転じて、ドルとユーロが拮抗。

もし今後、景気回復とシェールガスの輸出等で更にアメリカの経常収支が改善するなら、今のドル高トレンドを支える大きな力になろうかと思われます。

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