シカゴ筋ポジションの確認(10/14時点)
(10月14日) (10月7日) (増減)
カナダドル ▲16167 ▲7452 ▲8715
スイスフラン ▲17553 ▲12419 ▲5134
ポンド ▲2837 ▲1075 ▲1762
円 ▲101147 ▲112551 +11404
ユーロ ▲155342 ▲146212 ▲9130
NZドル ▲2384 ▲100 ▲2284
豪ドル ▲30271 ▲26486 ▲3785
相場は変動が激しくなっており、どこを切り取ってみるかで風景は大分違いますが、この10/7~10/14の期間では、DOWが400$(2.5%)ほど下げています。
そのため、現実の為替市場の方向性はリスクオフとなり、ドル高の反動でドル安方向への巻き戻しとなっていますが、上記のポジションを見ると、円以外は依然としてドル買い方向。
中長期でのドル高心理は短期的な相場変動以上に強いと解釈できるのかもしれません。
ドルインデックスの動きは概ね株式市場と同じで、急騰→急落→一旦下げ止まりです。
すぐにまた上昇に向かうのは難しく、やれやれ売りや短期の利食いをこなして、しばらくは揉み合うというケースが予想されます。
米国長期金利が、夏場の2.5%よりも一段低い2.2%近辺にいるのも、再び勢いよくドルを買うには材料不足の感があります。
荒れる10月となりましたが、素直に見て、アメリカ経済の指標は堅調であり、相対的には安心感があります。
また、FRBのスタンスは基本的に株価に優しいハト派で、グリーンスパン、バーナンキ、イエレンと受け継がれてきました。
但し、それをストレートに表現すると、甘く見られてバブルになるので、たまにはちょっと厳しいことを言ったりするなど、威厳を保つのに苦労しています。
バーナンキ前議長は、最近の講演で「中央銀行は2%が行動(アクション)、98%が言葉(トーク)だ」と発言したと伝えられています。
経済の実態から見て、日本株より米国株、円よりはドル、という姿勢は変える必要がないと思います。
Comments