シカゴ筋ポジションの確認(10/21時点)
(10月21日) (10月14日) (増減)
カナダドル ▲21534 ▲16167 ▲5367
スイスフラン ▲17862 ▲17553 ▲309
ポンド ▲4485 ▲2837 ▲1648
円 ▲71738 ▲101147 +29409
ユーロ ▲159371 ▲155342 ▲4029
豪ドル ▲31509 ▲30271 ▲1238
NZドル ▲2332 ▲2384 +52
ほとんどが▲のマイナス表示ですが、円とNZドルの増減がプラス。
この2カ所だけは、ドル高トレンドの巻き戻しでした。
10/14~10/21のドル円は、一時105円前半を付けるなどリスクオフのピークが含まれているので、実際の相場の動きと概ね整合していると言えそうです。
この後の数日で、相場のセンチメントは大分好転しましたが、株価の戻りほど金利は回復しない状態。
エボラは、既存患者の回復というグッドニュースと、NYへの広がりというバッドニュースが混在。
金利の回復が緩慢なため、ドル円は106円~107円程度の推移かと思いましたが、スルスルと上に抜けて108円前半まで来ています。
米国金利の上昇ペースに関するコンセンサスは若干後退し、ドルインデックス(グラフ)は高値圏での調整ですが、ドル高トレンド自体は、今のところ崩れそうにはありません。
ドル円は、実質実効レートでは既に2007年の120円を越える円安レベルと試算されていますが、なお多くの人(特に日本人)が、更なるドル高円安を予想しています。
これ以上の名目上の円安は購買力との乖離が大きくなるので、円安がインフレを招くか、インフレが円安を正当化するか、どちらかによって(結果は一緒ですが)円の実質交換価値を切り下げる力が働くことになると思われます。
結局我々は、消費増税で払うか、インフレで払うか。
いずれにせよ、自分たちが作った政府債務の返済から逃れることは出来ません。
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