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October 10, 2014

DOWは335$の下げ

ここのところ米国株式市場は上下動が激しく、投資家心理は動揺しています。

9日のDOWは、今年最大の上げ幅の直後に、今年最大の下げ。

Dji1009グラフのように、着実に200日線に近づいており、定期的に来る調整の域を出るものではなく、良いところ取りの楽観が剥落して正常化する過程にあると見ることも可能です。

為替市場や金利市場では特筆するようなボラティリティは観察されず、米長期金利は2.3%近辺で動かず、ドル円は想定通りの107円相場です。

やや変調を感じるのは原油市場。

金、銀、プラチナ等はドル高の一服で、ひとまず下げ止まっていますが、原油の下げはむしろ加速。

ガソリン代が下がることはアメリカの消費にプラスですが、原油価格の低下が世界需要の長期停滞を示唆しているとしたなら、世界はアメリカよりも広いのです。

この煽りで、エクソン、シェブロンという二大石油銘柄が、安値圏から更に3%も下落。
この2社の営業粗利益を足すと、ニュージーランドのGDPを越えます。

Oil0930左は、9/30時点のCFTCの原油ポジションですが、十分に巻き戻されたとは言えず、ロングポジションが高止まりしていたように見えます。

こうした局面では、必ず極端な悲観コメントが登場しますが、相場のトレンドが行き過ぎ感を示すと、政治が動く可能性もあります。

原油に関してはサウジの動静、欧州に関してはドイツの財政出動があるかどうか等も、要注意かと思います。

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