ブラジル大統領選挙が迫る
最近の物価上昇率(8月)は6.5%で、政策金利は11%。
数字見ているだけで、生活が苦しそうです。
W杯、オリンピックの誘致に成功したものの、これをインフラ整備にうまく結びつけることが出来ず、しばしばデモが起こっていることは、様々な報道番組で取り上げられています。
マーケットは完全に現政権を見限っていて、「ルセフ以外」を望んでいました。
8月に野党候補だったブラジル社会党党首のカンポス氏が飛行機事故で死亡するというアクシデントがあり、当時は副大統領候補だったマリナ・シルバ氏が繰り上げで出馬し、大接戦となっているという構図です。
アマゾン奥地のジャングルのような村でゴム採取業者の貧しい家庭に生まれ、読み書きも出来なかったところ、教会の支援で16歳で就学。
高校教育までを4年間という猛スピードで修了し、州立大学で歴史学を学び、36歳で史上最年少の上院議員という、ワオーな経歴。
ちょっとオバマに似ていますが、ポルトガル人と黒人の血を引いているとのことです。
環境派のキャリアですが、あくまで経済発展とのバランス重視ということなので、市場も歓迎ムードです。
企業に口うるさく、不人気のルセフを落とせ、という大きな波がある一方で、方針が揺れている経験不足のシルバに任せて大丈夫か、というのがルセフ側のキャンペーン。
ブラジル大統領選挙は、最初の投票で過半数を越えた候補がいない場合は上位二名の決選投票。(10/26予定)
26日公表の世論調査では、現職のルセフ氏が47%、シルバ氏が43%。
29日公表分では、ルセフ47.7%、シルバ38.7%と差が開いて、株価暴落。
最後までギリギリの攻防が続きそうです。
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