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October 27, 2014

米中間選挙が迫る

11/4の投票日まで約1週間。

さっぱり盛り上がらない理由は、現職オバマ大統領の不人気、明確な政治争点の不在、議会の機能不全で有権者の政党離れなど色々あります。

マーケットへの影響についても、かつては共和党勝利=株高でしたが、今は誰もそんな事は言いません。

中間選挙では、下院(任期2年)が435議席全員、上院(任期6年)は100議席の3分の1が入れ替わります。
現在は、下院が233:199で共和党が多数、上院は55:45で民主が多数。

下院は共和党が34議席も多いので、まず逆転は無理。
とすれば、上院も共和党が制覇するかどうかが焦点、と言うことでメディアは一致しています。

じゃあ上下院とも共和党が制したら何がどう変わるのか。
うーん、多分何も変わらないね、というのが多数意見。

今は民主党も反オバマ(?)なので、3極のネジレより、むしろ2極(オバマVS共和党)のネジレになった方が対立構造がスッキリしてベターだ、という珍妙な解説も聞こえます。

上院も共和党が有利の声が多いとはいえ、支持率全体では民主党が上。

共和党は、移民の増加で基礎票は減っているのに、党内では茶会派が穏健な保守主義を邪魔するジレンマ。

経済環境に関しては、民主党が金融危機後の景気回復をやり遂げたようにも見えるのですが、5%運動が象徴するように、二極化の不満が強く、ピケティが売れ、FRBのイエレン議長も先週の講演で、「格差拡大は米国の価値観に相いれない」と、富の偏在を問題にしています。

強引に通した医療制度改革を巡って対立が深まり、移民制度改革は頓挫し、「一つのアメリカ」どころか、分断の象徴となった感さえあるオバマ。

結局のところ、「結果がこうなったらどうなる、と誰も確信をもって言えないということが言える」という状態が、熱を冷ましているということでしょうか。

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