もはや金利差ではないドル円
日本との2年もの金利差は、左グラフのように急速に縮小し、最近の円安水準前に戻りました。
従ってドル円は、現状の金利差だけで言えば102円に戻っても別におかしくはないのですが、なぜか107円を維持しています。
理由として考えられるのは、
・株価の調整は十分でなく、まだ高止まりの水準なので、ドル円も高止まりしている。
・日本の貿易赤字、GPIFによる外債投資、個人のFXなど、金利差以外の円売りドル買い需要が根強い。
・アメリカ経済の長期ディスインフレ観測により、これまでのインフレ差による円高圧力が減退し、切り上がったドルの水準が戻りにくい構造となっている。
・何だかんだ言っても当面はアメリカ経済が一番強いので、長期的には金利差は出るはず。金利差は縮小しても、金利差予想(?)に変わりは無い。
等でしょうか。
短期的には、まだ円高リスクを感じるので、ドルの買い戻しは焦らず、慎重に見たいと思います。
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