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October 24, 2014

REITは株か、債券か

グラフは、US-REITのETFである「IYR」、長期債ETFの「TLT」、そしてS&P 500「^GSPC」です。(過去1年)

Iyr1024青のREITが、赤の株価、黒の債券、どちらを意識しているかというと、明らかに債券です。

株が上がって債券が下がる時、リートは債券に寄り添っています。
REITは金利を見て動く金融商品だと思っている人が、ホルダーの多数派だと言えそうです。

しかしながら今回の株価下げ局面。
債券とREITの仲良し関係が崩れました。

直近3ヶ月を拡大してみます。

Iyr3m10248月までは異変なし。

9月に入って債券が売られ出すと、お約束どおりにリートが追随して下げ。
中旬以降、株も売られ出すと、リートは下げが拡大。
この間、債券は株からの避難需要で上がっているのに、リートは「株化」して、9月中は底練り。

しかしながら、10月になると我に返り、「よく見ろ、金利は下がっている(債券は上昇)じゃないか」と、株が更に急降下する中でも上昇に転じています。

現時点では、直近1年ベースで株と債券が+11%に対して、+9%と若干出遅れの結果となっています。

米国リートは時価総額50兆円以上と、J-REITの5倍以上の規模があるものの、巨大な米国市場の中では脇役。

手放すのは早く、買い戻しが後回しになるのは自然です。

原則として債券連動の法則とはいっても、株とパッケージで買う人も当然いるので、リスクオフ局面では処分対象になって株の下落に引きずられやすい、というのがこの1年でした。

現在の利回り3.6%は決して割安とは言えませんが、低金利の長期化を予想するなら、もう少し上も有り得る、といったところでしょうか。

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