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November 01, 2014

ソフトバンクが出資する「スナップディール」とは

ソフトバンク(SB)が、インドのネット通販大手「スナップディール」に出資することが発表されました。(SBグループのIR資料

インドでのネット通販は、アマゾンやイーベイなど米国勢も参入していますが、現地事情を良く知るインド勢の「フリップカート(flipkart)」と「スナップディール(snapdeal)」が二強と言われています。

最大手フリップカートは、インド工科大学卒業生のサチン・バンサルとビニー・バンサル(親戚ではないとのこと)が、アマゾンを辞めて2007年に設立。

最初は書籍からはじめて取扱商品を増やしていったのは、アマゾンそのもの。
インドでは配送網が整備されていないので、配送員や倉庫を自前で整備。
クレジットカードも、あまり普及していないので、代引きを採用。

あやしい商売だらけ(?)のインドでは信用が第一。
積極的なCMで企業イメージをアップさせ、躍進しました。

今年は、中国携帯電話メーカーのシャオミとの提携に加え、地場通販大手でアパレル専門のミントラを買収。
今期売上高予測を、当初の10億ドルから30億ドルへと大幅に上方修正しました。

一方、SBが出資したスナップディールは後発ですが、最近の売上高はフリップカートに拮抗しているとも伝えられています。

創業者のクナル・バールは米国ウォートンスクールで学び、米マイクロソフトに入社。
しかし、就労ビザが延長できず、止む無く帰国。

帰国後、インド工科大学を出たロヒト・バンサル(またバンサルだ)と組んで2010年にスナップディールを設立。
こちらは最初、グルーポンの真似をして共同購入スタイルから始めましたが、今は楽天スタイル。

出店企業はスナップディールと専属契約を締結して他では店舗展開しませんが、スナップディールの決済システムを利用。
ライバルよりも早くヒンディー語とタミル語にも対応し、英語の出来るインテリ富裕層以外にも訴求度を高めています。

スナップディールには、米イーベイが約2億ドルを出資。
2割弱の筆頭株主だったと思われますが、今回のSBの700億円弱の出資で、SBが3割強となり、イーベイは1割程度に後退したと推定されます。

アリババに続く米国IPOを目指すスナップディールが、イーベイよりもSBとアリババに近づく戦略を選んだということでしょう。
最近になって、インドで非上場でも米国に直接上場出来るように制度改正されたようです。

タタ・グループを率いるラタン・タタ会長が、スナップディールに個人的に出資したことも明らかになっています。

先輩格のフリップカートも、今年7月に約1000億円の出資を調達。

米投資会社タイガー・グローバル・マネジメントやシンガポール政府公社など、こちらは幅広くベンチャーキャピタリストから集める方針のようです。

無論、アマゾンも黙って見ている訳がなく、今年7月にインド事業に追加で20億ドルを出資。

日本の10倍の人口をめぐる、この3社の熾烈な争いが予想されますが、いずれが勝つにせよ、インドの物流会社には多大な恩恵をもたらしそうです。

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