間もなくOPEC総会
そろそろ反発するのか、まだまだ底を見るのか。
原油相場の先行きが見通しにくい中、今週27日にはOPECの総会が、本部のあるウィーンで開催されます。
OPEC総会は年2回なので、今後半年間の原油価格の方向性を決める会議として注目されています。
現在、世界の原油生産量は日量9300万バレルを越えており、その内OPEC加盟12ヶ国のシェアは大体3分の1。
また、OPECの中でのサウジの割合も、概ね3分の1。
従って、世界の1割程度がサウジ。
今回、100万バレル程度の減産合意がなければマーケットにインパクトは与えられないだろうと報道されていますが、合意は困難との見通しが優勢です。
最近のサウジは価格維持から生産量維持に方針変更したと見られていますし、総会前に、OPEC非加盟の、ロシア、メキシコ、ベネズエラとサウジの会談が行われたものの、話し合いは不調。
減産合意への期待値は下がっています。
もしも全てがサウジの巧妙な演技で、大規模な減産に合意したなら、サプライズで原油は急反発。
予想通り何も出なければ、再び原油価格はジリ貧で60$も有り得る、との観測も出ています。
日経新聞に掲載された原油のショートポジションです。
CFTCのネットポジションは、歴史的に見て買いが枯れた水準とは言えず、売りに攻め立てられると崩れるかもしれません。
代表的な石油銘柄はどうなっているのか。
エクソン(XOM)とシェブロン(CVX)の1年チャート。
10月の株安の時に、一旦底を見たこともあり、しぶとく推移。
今や原油価格に強気の意見を言う専門家は殆ど見られない状況ですが、そうした時ほど逆に動くことを、米国長期金利で経験したばかりです。
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