ドルはどこまで強くなれるのか
2001年の130は、ITバブルの影響が感じられるので取り敢えず無視すると、この10年では、2009年3月の112が高値です。
現在の値は106。
1年前に比べて5%の上昇と、DXYよりは穏やかで、高値の112まで、あと6%。
投資家から見るとドルは1年で10%上がり、貿易業者の感覚では平均で5%くらいということでしょうか。
ドル高の影響で、アメリカの貿易収支はどうか。
9月の貿易赤字は前月よりも7%ほど増えました。

しかし、グラフにしてみると、それほど目立つものではありません。
9月の貿易赤字430億ドルを上回る月は、今年3回もあり、最も多かった4月の赤字は460億ドルです。
そもそも、ドルインデックス(FRB)と貿易収支の関係はどうなっているのか。
ドルの強さと貿易収支との強い相関は見られません。
むしろ、景気が過熱して過剰消費になると、輸入が増えて収支が悪化する傾向が見られます。
では収支ではなく、輸出額との相関はどうか。
2000年代前半は、ドルが弱くなって輸出が増える関係になっており、ドル安で輸出を増やす政策だったとも理解できます。
しかし、リーマンショックによる急減を経て、2010年以降は、ドルも輸出もジリ高トレンド。
ドル高を吸収して輸出できる競争力を示しているとも言えそうです。
JETROのサイトによると、今年前半(1~4月)最も伸びている輸出品目は、航空機です。
主要通貨に対してドルが更に10%上がるとすると、ドル円は126円で、ユーロドルが1.1近辺。
それでも貿易加重平均では相対的に上昇率が低く、輸出はソコソコ強いという均衡は、もはや「射程」に近いムードと言えそうでしょうか。
書いている間にも、ドル円は116円タッチです。



































































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