激安スマホ時代がやってくる
「激安スマホ時代がやってくる!―週刊東洋経済eビジネス新書No.86」
は、激安スマホを検討している人、激安スマホで業界がどう変化するのかを考えたい人、どちらにも役に立つと思われます。
一言で言うと、スマホ業界は戦国時代に突入。
今や、小米(シャオミ)を知らない人は少なくなりましたが、中国で次にシェアが多い「酷派(クールパッド」となると日本ではまだ無名。
しかし、シャオミのシェア12.6%に対し、酷派は11.5%と肉薄。(2014年4-6期)
インドでは、サムスン28.8%に対し、新興電機メーカー「マイクロマックス」が17.8%のシェア。
あの鴻海(ホンファイ)が、自社ブランドで参入してくるとの観測も絶えません。
今後は、100$ではなく数十ドルの端末競争が主戦場になっていくとの見方もあります。
こうした中で、高価格端末は生き残れるのか。
iPhoneは、アップルのブランド、iPadやiTunesなどとのハードソフト両面でのシナジーが一定の効果を維持しそうですし、android勢と一歩距離を置くことが有利に働きそう。
とはいえ、低所得者ほどスマホ依存率が高そうなので、全体の低価格化の波の影響を全く受けないということも無さそうです。
より厳しそうなのはXperia。
良い端末だとは思いますが、ルール無用のバトルロワイヤルに良家のお坊ちゃんが迷い込んだ印象で、もはや量を売るのは無理。
ハイエンドオーディオのようなマニア向けとして生き残るのでは、規模のメリットが出せず、いずれはVAIOやテレビ事業のように、売却や分社化という道筋が見えてしまいます。
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