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January 03, 2015

2015年のメインシナリオ

あけましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願いいたします。

NY市場では、年明け初日の取引が始まりました。
これも参考に、本年主要市場のメインシナリオを考えてみたいと思います。

・為替市場

昨年末からユーロ弱気が再燃して売りポジションが増加、ユーロドルは1.21→1.20台に突入しました。
ギリシャ情勢やECBの緩和観測もあり、市場はユーロを売る気満々に見えます。

ユーロドルでのドル買いは、間接的にドル円の円安方向をサポートします。
ただし、既に円安は行き過ぎのゾーンに入っているので、上を追いかけるというよりは、下げたら買うのが得策、という感じでしょうか。

個人的にはFXでドルを買うのは昨年途中で止め、ドルでアメリカ市場に投資。
為替がどちらへ動いても構いません。

・金利(債券)市場

米国において、2年金利は上昇し、10年金利は上げ渋るという展開を予想しています。
長期金利が上昇しにくい理由としては、世界経済の成長率低下とディスインフレの傾向。

サマーズの長期停滞論は投資家マインドに結構な影響を与えているでしょうし、米国住宅市場が高金利に耐えられないというコンセンサスもあるような気がします。

FRBの利上げに連動して短期の金利は上がるでしょうが、イエレン議長は市場にショックを与えないように慎重な姿勢に終始するものと考えています。

1年後の米国長期金利が2.5%程度という低金利シナリオも、視野に入れておきたい気がします。

・コモディティ市場

2014年の原油価格の下落は多くの人を驚かせました。

グラフは、IEAが発表する原油の世界的な需要と供給です。

Iea_2

2014年に入ってから需要以上に供給が伸び、油が余剰なのは確かですが、その差は日量100万バレル程度。
この程度の差は2012年前半にもありました。

当時は、WTIが77$程度に下がって反発しましたが、今回は供給過剰が長期化するとの観測が先物市場を大きく下落させています。

結局のところ、原油は40$でも100$でも有り得るので、需給感が増幅して市場が暴れるとしか言い様がない気がします。

政治的な判断や地政学リスクのファクターも大きく、予想は不可能というのが一番正しいと思いますが、強いていうなら、オーバーシュートした後で長期移動平均線に回帰するという一般原則(?)をメインシナリオにしたいと思います。

年前半は40$台に突入し、後半は70$台に戻るようなイメージです。

金(ゴールド)も含め、今年のコモディティ市場は、当面の底を見つける年という位置づけではないかと考えています。

・日本株

日経平均は、為替(ドル円)次第です。
ドル円が130円になるなら20000円もあるでしょうし、110円なら15000円に戻っても当然。
為替市場の上に浮かんでいる船に過ぎないと思っています。

J-REITは、年前半にバブル的な上昇を見せるかもしれませんが、これは日本の長期金利が一体どこまで下げるのか次第だと思います。

いくら国債を発行しても日銀が買うから金利上昇しない、ということなら借金し放題で規律など不要。

我々は、低金利の替わりに何かコストを払う必要があるはずですが、それが行き過ぎた円安なのか、物価が上がるのか、低金利下の株安なのか。

それが全く見えないという巨大なリスクを取るのは、安心安全を重視する日本人らしくない行動です。


なお、リスク資産に共通して言えることですが、前半は2014年のトレンドを引き継ぐものの、後半は少し変わってくるかもしれません。

何しろ株価の位置は高いので、急激に株安円高に振れても何ら不思議ではありません。

それでも一番堅いのは何かというなら、長期金利があまり上がらないことでしょうか。

従って、イールドハンティング的な戦い方は、それなりの成果を挙げる可能性が高いように感じていますし、そもそも昨年よりも慎重なスタンスを取るのは当然だろうという気がします。


皆様の健闘を祈ります。

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