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January 05, 2015

東京市場はユーロ安でスタート

今日から日本でも新年の取引がスタートしましたが、朝から目立ったのはユーロ安。
ユーロドルが年初から1.20の節目を割ったことは、当面のトレンドが堅いことを示している可能性があります。

ユーロ安はコモディティ安の連想を広げ、原油も下げ、ビットコインも節目の300$を割って急降下中です。

まずは誰が原油安で音を上げるのか。

第一候補はロシアでしたが、プーチンの反応を翻訳すると、「確かに困ってはいるが、かなりの蓄えもある。2年間辛抱しろと言えば、我慢できる国民がいる」。
これを聞いた投機家は、もっと脆弱な奴はいないかと視野を広げ、ルーブル売りが少し止まりました。

ベネズエラは極端な反米姿勢を弱め、窮状を打開するため、中国とOPEC訪問に出発しました。

ブラジルのペトロブラスは、汚職疑惑捜査の渦中にあって会計士が決算を承認せず、来月末にはテクニカルデフォルトの可能性が高まっています。

金(ゴールド)はコモディティの代表格なので、基本的には弱気ムードですが、市場の不安と低金利は追い風なので、しぶとく推移しています。

金は一般庶民が安い時に買っておくという逆張り需要がありますが、個人が原油を買い溜めすることは困難です。

ドル安の時、ユーロと原油は同じように買われましたが、今は同じように売られています。

少なくともユーロが弱い間は原油も売りで攻めていけそうだ、と考える人たちが、今のところは優勢を保っているということでしょう。

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