12月の米貿易赤字が拡大
[12月米貿易赤字は12年以来最大、経済成長下方修正も:ロイター]
貿易赤字はGDP計算上はマイナスですが、そもそもアメリカは貿易立国ではありませんし、消費が堅調という証でもあります。
グラフは、2000年以降の米国貿易赤字額(月別)の推移です。
まるで株価を見るようで、2004年以降のサブプライムバブルで急増し、リーマンショックで滝のように急落して半分になり、その後はじわじわと回復(悪化?)基調となっています。
2011~2012年頃に、今より高水準の時期がありましたが、その当時、特別に材料視された記憶はありません。
消費バブルを本格的に懸念すべき危険ラインは、月間500億ドル(6兆円)付近という感じでしょうか。
12月の数字は、輸入が2.2%増で、輸出は0.8%減ですから、確かに健全とは言えないものの、米国以外の需要停滞とドル高が素直に反映していると理解するのが腑に落ちます。
FRBが先日の声明文に「international」の文言を加えたのは、ドル高が利上げを遅らせる可能性を示唆したものという解釈もあるようです。
また一つ、アメリカがドル高抑制に動く材料が出た、という意味では重要だと思います。
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