米長期金利が2%に戻った
日本国債のピーク(低金利)は1月20日。
この日は、5年債利回りまでマイナスになり、10年債は一時0.195%と0.2%割れ。
ちょうどスイス長期金利がマイナスに転じたこともあって、どこまで金利低下が進むのかと、緊張が走りました。
1月22日のECB理事会で量的緩和が決定されると、今度は全般に債券売りが優勢となり、同日20年国債入札後に先物が大幅下落、28日に2年債利回りがマイナスを解消するなど金利上昇の動きが続き、さらに2月3日の10年国債の入札では最低落札価格が予想を大きく下回り、テールが記録的な長さになったことは、大きく報道されました。
どうやら、ECBの量的緩和決定が「Sell the Fact」になっていたように見えます。
中央銀行による国債購入がないアメリカでは、日本よりもピークが遅く、1月30日に1.6%台。
タイミング的には、金融政策の現状維持が決まった28日のFOMCの直後であり、その後2月6日に堅調な雇用統計が発表されると、早期利上げ観測が強まり、債券は更に売られました。
さしもの強気債券相場も、どうやらピークアウトした可能性が感じられます。
では当面どこまで金利が上がるのか。
長期債(20年)ETFである「TLT」のチャートです。
1月30日の高値から6%ほど安くなり、50日移動平均線近くまで降りてきました。
そろそろ落ち着きを見せるのでは、という意見も出ています。
長期金利に非常に敏感なJ-REIT指数も、ひとまず1800ではサポートされそうに見えます。
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