シカゴ筋ポジションの確認(2/24時点)
(2月24日) (2月17日) (増減)
カナダドル ▲36245 ▲32842 ▲3403
スイスフラン ▲5085 ▲6044 +959
ポンド ▲21870 ▲28798 +6928
円 ▲47512 ▲49091 +1579
ユーロ ▲177736 ▲185582 +7846
NZドル ▲4330 ▲5753 +1423
豪ドル ▲63154 ▲53831 ▲9323
依然として、全般に小動き。
資源国のカナダと豪州に関しては弱気で、その他は対ドルショートの巻き戻しが主体のようです。
さらなるドル高をアメリカは許容するのかどうか。
米国内でも意見は拮抗しており、為替市場は今後のトレンドを慎重に見極めようとしているかのようです。
足下ではドルインデックス(DXY)が節目の95を越えて、上方にチャレンジしています。
ユーロドルは、先週末の1.13台から1.11へ低下し、再び下げ足を強めるのではないかとの見方も生じています。
ただし、米国の物価状況は落ち着いています。
1月の米CPIは前年比0.1%のマイナス。
エネルギーと食品を除くコア指数は、反対に+1.6%。
原油価格の下げが物価を押し下げていることは明白。
長期金利は2%ギリギリで、コアインフレ率を若干上回る水準です。
アメリカの雇用状況はリーマンショック前の状態をほぼ回復していると見られますが、2007年の長期金利は4%台後半でしたから、現状は半分。
ドイツは6年ものまでマイナス金利ですが、株価は好調で、年初来で20%近く上昇。
市場はインフレ無き景気拡大を示唆していると言えなくもありませんが、無理矢理の低金利が強引に株価を押し上げていると言った方が、多くの賛同を得られるような気がします。
世界の金融緩和は、ゼロ金利→量的緩和→マイナス金利と進化(?)しましたが、マイナス金利にまでは踏み込まなかったアメリカだけが出口に近づいています。
低インフレは原油安のせいだけなのか、将来の低成長を暗示しているのか、そもそも物価と景気を結びつけて考えるのは古くさいのか、中央銀行の緩和によるマイナス金利という異常事態は長期化するのか。
前例が無く、色々と考えさせられる局面です。
Comments