シカゴ筋ポジションの確認(3/10時点)
(3月10日) (3月3日) (増減)
カナダドル ▲42030 ▲38863 ▲3167
スイスフラン ▲8380 ▲6062 ▲2318
ポンド ▲32591 ▲26908 ▲5683
円 ▲59387 ▲52521 ▲6866
ユーロ ▲181073 ▲172389 ▲9684
NZドル ▲2480 ▲1367 ▲1113
豪ドル ▲76851 ▲61545 ▲15306
先週の堅調な雇用統計を受け、投資家はドル買いに強く傾斜。
最も顕著なのは対豪ドルで、ショートの枚数が25%も増加。
豪ドル/米ドルは0.76まで下がりました。
2年前の記事ですが、購買力平価では、豪ドル/米ドルは0.75~0.80だろうという見解がありました。
さしもの豪ドルも理論上のフェアバリュー圏に入ってきたとは言えそうですが、果たして底はどこなのか。
ちなみにリーマンショック後の安値は、0.60台までありました。
ユーロショートの増え方は、急落する現実の相場に比べると、むしろ控え目に見えます。
ユーロ/ドルは1.04台に突入し、ドルインデックスは100を突破。
90~100までは、いかにも早すぎるので、米政府内からもドル高はアゲインストとの声があがり、今やドル高の日は米国株安という相関も語られています。
DOWは今週、大きく上下に振れ、週間では107$下げました。
ドル高は、ただでさえ需給がダブつく原油市場にネガティブで、WTIは45$まで下落。
ユーロ売りだけが頼りの投資家は、米国株を一時的に離れ、日本株で出稼ぎしようという動きも活発です。
下図は、ドルインデックスの長期チャート。
巷ではパリティに満足せず、ユーロ誕生時2002年の「120」を意識するような見方も出てきています。
この現状を、アメリカはどう見るのか。
購買力平価で見たユーロとドルの比率は、大体1.2前後ですので、政治的に見ると、これだけのユーロ安を許容するのであれば、もっとドイツが欧州経済に対する責任を負担すべきだという意見が出そうな気がします。
為替の所管は米財務省ですが、もし政策当局者が真剣にドル高を抑制しようとするなら、FRBの金融政策にも影響があるだろうから、何とかそのサインを見い出したいと、今週のFOMCに注目が集まりそうです。
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