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April 21, 2015

橘玲の中国私論

51y35ugpbl_sy344_bo1204203200_「橘玲の中国私論」の巻頭は、中国各地に現れた10大「鬼城(ゴーストタウン)」特集。

これでもかというくらい、全く同じ無責任な街作りパターンが続くので、最後には気分が悪くなってきます。
無論、「10大」以外にも、もっと小規模のものが多数あるのでしょう。

これだけの無駄金を投資しながら、「シャドーバンキング・クラッシュ」が未だ散発的にとどまっている中国経済の懐の深さに感心すると同時に、いつかは破裂する可能性に背筋がヒヤリとする想いも感じられます。

中国企業の決算を見れば、7%成長は嵩上げした数字としか思えません。

本日、総負債額が1兆3000億円あまりの佳兆業集団 は、ドル建て社債をデフォルトさせました。

さてバブルの話はともかく、本書の主題は、「ほとんどの中国の問題点は、人が多すぎるという理由で説明できる」です。

様々な中国関連本からエッセンスを抜き出して並べ直し、そこに独自の視点・体験を盛り込みながら、論旨を展開していきます。

元々橘氏は編集者ですから、このような展開は得意なところ。

「古来より日本は中国文化を輸入してきたのに、今やなぜ、これほど違う行動をするようになったのか」については、ほぼ本書の中で解き明かされたと言えると思います。

戦争から目を背けていれば平和が訪れると考える世界一のお人好し国家の隣に、人口が多すぎて「信用」という資源が枯渇し、裏切って得をする機会があれば躊躇無く実行することを道徳悪とは考えない大国があるという事実は、いくら目を背けても変わりません。

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