「裏国境」突破 東南アジア一周大作戦
旅行作家の下川裕治さんのブログ「たそがれ色のオデッセイ」は、旅から感じる世界の変化というテーマが多く、広い意味では投資にも参考になるので愛読しています。
その下川さんの新作が、「裏国境」突破 東南アジア一周大作戦 (新潮文庫)。
おそらく氏は、もはやそれほど貧乏ではないと推測されますが、本のネタとしての貧乏旅行を止められません。
今回は発展著しい東南アジアを、タイ→ベトナム→ラオス→ミャンマーを陸路で、しかも出来る限りマイナーな国境を通って一周しようというルート設定です。
このような、いわば裏街道が増えて来たのは、それだけ各国が発展して豊かになり、物流や人的交流が盛んになった証拠と言えるようです。
しかしながら、あくまで裏街道ですから、地元の人でも知らないようなイミグレポイントもあり、ミャンマーではバスが転倒して骨折と、お約束のトラブル発生。
かつては憧れの貧乏旅行の先導役。
今では、自分では出来ないので読むのを楽しみにしています、と言われる人柱(?)。
著者の体力も衰え、かなり無理をしているのが明らか。
そのため、過去にも増して哀愁が漂う旅人の視点となっています。
体力的な限界も感じられることから、そろそろ熟年世代向けに、リーズナブルな予算で知的好奇心を満足させるトラベルもの、といった実用性の高いジャンルに向かった方が、市場が大きいかもしれません。
Comments
私もいつか列車とバスで世界を周るのが夢です。
Posted by: a | April 20, 2015 09:42 PM
私は、スタアラの世界一周運賃で行ってみたいです。
Posted by: akazukin | April 21, 2015 08:01 AM
akazukinさんは目標のようなものがありますか。私はインカムで手取り1000ぐらいになれたら行ってみたいと思っているのですが。定年後とか、ここまで出世したらとか、いくら貯まったらとか。
でも、インド、中東、アフリカは治安に問題がありそうで。エジプト チュニジアまで悪くなるとは。
海外旅行が好きだった私としては円高に戻ってほしいのですが。海外旅行安く行きたい という意見はあまり聞かないですよね。みんな関心無いのでしょうか。
Posted by: a | April 22, 2015 07:21 PM
具体的な数字は差し控えますが、私は大体aさんがお示しのレベルに近いところに達しました。
休みもかなり自由に取れるので、行く気になれば行けるのですが、元来出不精なもので、ついつい海外は先送りにしてしまっています。
かつてに比べてネットで情報が取れすぎるので、ついつい行ったような気になってしまうというのもあります。
海外旅行が安いに越したことはないと皆考えていると思いますが、やはり目先の生活が優先するので、つい円安歓迎の声にかき消されてしまうのではないでしょうか。
ちなみに私は、過去の記事で分かるように、円安行き過ぎている派です。
そもそも円安で忙しいから景気が良い、というのとは、今の姿はちょっと違うと思いますが、この辺は複雑なので、またの機会に論じられたら良いかな、と思います。
Posted by: akazukin | April 22, 2015 09:24 PM
インカムゲイン 1000 いいですねー
私も最近は海外 行っていません。最後の夢が列車 バスののろのろ旅です。でも これが一番ハードだと思います。
情報がありすぎると考えなくなったり行動しなくなったりする事 よくあります。
アベノミックス前は 円高で 実質的に日本は豊かになっていると思っていたのですが。外貨建てで安くなった給与で労働時間が減らない。昔に戻ってしまったようで私は残念でした。
Posted by: a | April 22, 2015 10:47 PM