シカゴ筋ポジションの確認(5/12時点)
(5月12日) (5月5日) (増減)
カナダドル ▲3982 ▲10080 +6098
スイスフラン 10550 5331 +5220
ポンド ▲30769 ▲24758 ▲6011
円 ▲23593 ▲31183 +7588
ユーロ ▲178976 ▲190127 +11151
NZドル 1770 9064 ▲7294
豪ドル 4487 626 +3861
依然としてドル高修正の流れが生きていて、ドル売り方向が主流。
何と言っても一番多いユーロ売りの巻き戻しが大きくなっていますが、ポンドとキウイは逆方向です。
単純に見ると、90~91ラインまで、強いブレーキは無いように見えます。
今週は2.3%まで上がった米国長期金利も、2.14%で終了。
ドイツ国債は依然として4年ものまでマイナス金利ですが、10年金利は0.6%前後で一旦は着地しそうな雰囲気。
ドイツの物価が前年比+0.3%、GDP年率+1.1%というデータからすると、0.1%以下だった先月よりは納得できそうな数値になってきたと言えそうです。
ユーロドルと金利差の関係を下のグラフで見ると、やはりユーロ安は少し行き過ぎていて、現在は概ねその修正が完了したのかという感じです。
あらためて、ここからどっち方向なんだ、と考えて見ると、金利の方向性としてはドル高方向に違いないんでしょうが、まだまだユーロショートの残高は多いので、ちょっとした指標で巻き戻しも入りやすいといったところでしょうか。
ギリシャ問題は政治的な判断なので、どちらに作用するのか、私にはさっぱり分かりません。
ギリシャ最大の港、ピレウス港の民営化(売却)手続きが再開されたと報道されています。
既に一部の埠頭は中国遠洋運輸(COSCO)が35年間リース契約によって運営権を取得し、ギリシャ人が最低賃金レベルで働かされています。
潤沢な中国の資金でピレウス港が整備されるのはプラスの面がある一方、ピレウス住民は今後の生活不安に戦々恐々とし、自国に見切りを付けて海外へ出る若者も増えています。
返せないほど借りてしまえば借りた者有利、などと言われますが、その代償には一般市民の厳しい生活があります。
ギリシャ全体としては自業自得ですが、だからドンドン中国に切り売りすれば良い、というものでもないはずです。
Comments
先日も書かせていただいたのですが、円高のままで世界中のインフラを日本が購入したりしていれば、などと思ってしまいます。そうすれば日本の人全員が幸せになれるのにと思ってしまいます。(それでも特定の企業の利益になるだけでしょうか)また、先日の三菱UFJも円高のままタイの銀行を買えていれば相当利益の上積みができたのではないでしょうか。アジア通貨もすごく高く高くなってしまいました。海外移住の年金生活者は大丈夫なのかなーなどと思ってしまいます。
Posted by: 弱気投資家 | May 24, 2015 10:57 AM
すいません。円高のままなら外貨の収益、円換算で少なくなってしまいますね。海外移住者もアジアに資産を移していた人は儲かって日本に帰ってくる 事もあり得ますね。
Posted by: 弱気投資家 | May 24, 2015 11:02 AM
為替については誰も予想できませんし、また自分に都合の良い水準で長続きすることはまず無いので、変化に対応していくしかない問題だと思います。
前提としては、まず円と外貨をバランス良く持っておいて、どちらかに傾いたときは高い方を売って調整し、全体の購買力を維持していくといった方法が、企業においても海外生活者においても、無論国内生活者においても検討されるべきではないでしょうか。
為替のせいで、やりたいことが出来なくなる人生は馬鹿馬鹿しい気がします。
為替変動を利益化しようとせず、事業や投資のリスク要因と考えてヘッジし、本来の目的を果たす方法論に集中した方が戦略論としてシンプルですし、ストレスは少ないと私は思います。
Posted by: akazukin | May 24, 2015 02:40 PM
なるほどです。為替取引=利益を出すもの と考えすぎたり、力が入りすぎたりすることが問題ですね。少し相場に対する考え方を見直すことを意識してみようと思います。
Posted by: 弱気投資家 | May 25, 2015 08:00 PM