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May 31, 2015

金まみれのFIFA~ホルスト・ダスラーという亡霊~

どの世界にも金に汚い面はあるに決まってますが、その規模において、スポーツビジネス、特にサッカー界の闇は群を抜いている印象があります。

今般アメリカがこのタイミングで、「神聖なスポーツを金まみれにするFIFAに正義の鉄槌を下そう」と考えたのは、裏で欧州からの要請があったのか、サッカー人気がアメリカで高まる中で、今のうちに汚職体質を是正させつつ、FIFAへの影響力を持ちたいと考えたのか、次回ロシアW杯への嫌がらせか、ブラッターとはどんな「取引」をしたのか。
様々な想像をさせてくれます。

Horst_dasslerjpg__198x0_q85_cropsma「スポーツと金」の話になると、アディダスのホルスト・ダスラーを抜きには語れません。(写真)

イタリアのフィレンツェに、フィオレンティーナのホームスタジアムであるスタディオ・アルテミオ・フランキがありますが、その名前の元となったアルテミオ・フランキは、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)の第3代会長であった1983年に自動車事故で亡くなりました。

この時、ヘルシンキで開かれていた第1回世界陸上選手権に集まっていたスポーツマーケティング関係者は、「ホルスト・ダスラーがとうとうやったか」と噂しあったと伝えられていますが、この背景には日本の電通も絡んでいました。

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シカゴ筋ポジションの確認(5/26時点)

       (5月26日)  (5月19日) (増減)
カナダドル   7333     4348   +2985
スイスフラン  8330     9405   ▲1075
ポンド    ▲25539   ▲23362  ▲2177
円      ▲62224   ▲22005  ▲40219
ユーロ   ▲171740  ▲168339  ▲3401
NZドル   ▲5087    ▲2231  ▲2856
豪ドル    6422     7323    ▲901

足下ではドル高が進んでいますので、全般に▲が並ぶのは現実の為替市場と一致していますが、その主戦場は、ユーロから円に移りつつあり、軽くなっていた円ショートポジションは、一気に3倍となりました。
一方のユーロは小動きです。

ドルインデックスを見ておきます。
Dxy0531

この数日は達成感からか、利益確定売りが出ている様子ですが、ドル円はこのチャートよりも上昇波動が強い気がします。

利上げ観測の前倒しでドルが買われているという新聞解説を裏付ける根拠はなく、今回の円安は、元々売られやすい円売りの再開というニュアンスが色濃く出ています。

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May 30, 2015

J-REIT指数の確認(5/29時点)

Reit0530今週のJ-REIT指数は、1865→1867と、僅かに上昇。
長期金利は、0.42→0.39%と下がっています。

米長期金利は2.2→2.12%、ドイツは0.61→0.49%と大幅低下です。

チャートを素直に見るなら、1900が壁。
日経平均が2月以降2割ほど上昇する中で、J-REITが横這いなのは物足りないという声も聞かれますが、元々債券相場の影響を強く受ける性格があり、通常の株式に熱気が集中すれば、逆に冷静になるのは普通です。

今週水曜日に、野村不動産系3リートの合併が発表されました。

元々一つの運用会社が運用受託していたので、当初から統合シナリオを探っていたのかもしれません。

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May 28, 2015

東証1部時価総額が600兆円超え

日経新聞の表示によると、本日の東証一部時価総額は、6兆547億円。

バフェットが最も重視する指標が「時価総額/GDP」で、これが90%を超えると要注意、115%を越えると非常に割高と一般に言われているようです。

あらためて確認すると、現在の米国市場では125.5%になっている(参照)と表示されていますので、経験則的には相当に危険なゾーンです。

これを正当化しているのは低金利+量的緩和策ですが、FRBが利上げすると楽観ムードは終わるのか、それともハト派的なユックリズムの利上げなら金融相場継続なのか、そこは分からないところです。

日本に関しては、下図のとおり。
Gdp0528
現在は、概ねアメリカと同じで、122%。

バブル時は、140%まで到達して瓦解しましたので、今に引き直すと、日経平均24000円辺りになります。

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May 27, 2015

スルスルとドル高が進んだ

0527ドル円が123円台まで上昇。

ドル買い活発化のきっかけは、クーレECB理事の緩和加速発言によるユーロ売りということになっていますが、ドル円にも波及。

新聞紙上では、「アメリカの早期利上げ観測再燃」という見出しですが、CMEの金利先物市場はむしろ先週末よりも下がっているくらいですし、DOWが190$下がった26日NY市場では長期金利も低下。

為替に影響が強いとされる2年もの金利は、0.62→0.64%と上昇しましたが、3月の0.7%に比べれば相当に低い水準です。

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米国会社四季報2015年春-夏号

Photo米国四季報の第二弾、「米国会社四季報2015年春-夏号 : 週刊東洋経済 増刊」が、4月に発売されていたことを今頃気が付きました。

昨年の「米国会社四季報2014年版」と比べると、春夏号と名乗っているので、今後は年2回定期的に刊行されると期待して良さそうです。

個別企業の基本的なページ構成は昨年と同じですが、売上・EPS推移の小さなグラフが追加されています。

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May 24, 2015

シカゴ筋ポジションの確認(5/19時点)

       (5月19日)  (5月12日) (増減)
カナダドル  4348     ▲3982  +8330
スイスフラン 9405     10550   ▲1145
ポンド    ▲23362   ▲30769  +7407
円      ▲22005   ▲23593  +1588
ユーロ   ▲168339   ▲178976 +10637
NZドル   ▲2231    1770    ▲4001
豪ドル    7323     4487    +2836

上の数字からは、むしろドル売りが多数派ということになりますが、この後為替市場はドル高に振れることになります。

下図はドルインデックスです。
Dxy0523

ドル高の流れをもたらした要因は、クーレECB理事の「ECBは、夏の閑散なマーケットになる前に、現在の量的緩和のペースを加速させる」という、いわゆる緩和加速発言と言われています。

単なる前倒しじゃないか、とも読めますが、ともかく市場はドル高で反応し、続く米国CPIも堅調でドル買い支援材料になったようです。

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May 23, 2015

J-REIT指数の確認(5/22時点)

Jreit0522
今週のJ-REIT指数は穏やかな動きで、1852→1865と、僅かに上昇。
この間、日本の長期金利は、0.40%→0.41%と、ほぼ変わらずでした。

最近注目されていたドイツ10年金利は、0.62%→0.60%と落ち着きました。
アメリカは、2.1~2.3%の範囲で推移しています。

とにもかくにも、不動産は金利次第です。

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May 18, 2015

MUFGの1兆円を支えた海外投資

Photo_3先週発表された三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の決算は、日本企業としてはトヨタに次いで連結純利益が1兆円を超えました。

今日の株価は+4.6%の912円となり、壁だった900円を突破しましたが、PERは12.5倍と特段の割高感はありません。

好業績の象徴は、二つの海外投資案件です。

2008年、金融危機で瀬戸際に追い込まれたモルガンスタンレー(MS)への90億ドル(約9000億円)の出資はドラマティックでした。

Check_btmu

これは、その時の小切手です。

9月に出資要請を受けた三菱側が最終決断したのは、10月12日の日曜日。
アメリカの金融当局から、MSは破綻させないという言質が取れたからだと言われています。

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May 17, 2015

シカゴ筋ポジションの確認(5/12時点)

        (5月12日)  (5月5日) (増減)
カナダドル  ▲3982    ▲10080 +6098
スイスフラン 10550      5331  +5220
ポンド     ▲30769   ▲24758  ▲6011
円       ▲23593   ▲31183  +7588
ユーロ    ▲178976  ▲190127  +11151
NZドル    1770      9064   ▲7294
豪ドル     4487      626   +3861

依然としてドル高修正の流れが生きていて、ドル売り方向が主流。
何と言っても一番多いユーロ売りの巻き戻しが大きくなっていますが、ポンドとキウイは逆方向です。

ドルインデックスは、下向き継続で、93まで下がりました。
Dxy0516

単純に見ると、90~91ラインまで、強いブレーキは無いように見えます。

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May 16, 2015

J-REIT指数の確認(5/15時点)

0515_2
このシリーズはGWのため先週お休みしているので、2週前の5月1日と比較すると、J-REIT指数は、1859→1852と僅かな下げでした。

この間、ドイツ長期金利の急騰という現象があり、下図のように日本の長期金利も、0.37%(5/1)から0.47%に上昇しましたが、昨日は0.39%に急低下。
0515
結局、緑の200日線の上に回帰しました。

長期金利が0.37%→0.39%と僅かに上昇、同期間のREIT指数が若干の下げ、は整合しています。

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May 14, 2015

ベライゾンがAOLを買収

米国時間の12日、通信大手のベライゾンが、AOLを買収することで合意。
買収額は44億ドル(約5300億円)、AOL株を1株あたり50ドルで買い取ると報道されています。

ベライゾンは、日本で言うと「KDDI」。
巨人AT&Tが地域毎に分割された時の1社、ベル・アトランティック社が他の地域通信事業会社を取り込みながら大きくなりました。

AOLは、1985年にパソコン通信サービスを始めた「Quantum Computer Service」が元となっているので、誕生は「ニフティ」のようなもので、1997年には、そのニフティと提携していた「Compu serve」を買収。

翌98年にはNetscape Navigatorを開発した「Netscape Communications」を買収し、折からのITバブルに乗って事業を急拡大しました。

ピークは2000年。
膨れあがった時価総額を利用してタイムワーナー(映画のワーナーブラザーズ、CNN等を保有)を実質的に買収して合併。

当時のタイム・ワーナーは、時価総額20兆円あまりと、現在のベライゾンの時価総額(24兆円)に匹敵し、「究極の下克上」「驚愕の結婚」等と言われ、当初から批判的な声が多く聞かれました。

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May 13, 2015

揺れる長期金利

長期金利の振幅が大きくなっています。
昨夜NY市場での長期金利の幅は、2.23% ~2.34%。

2.34%は、昨年11月以来、半年振りの高さ。
代表的な長期債ETFである「TLT」(iShares 20+ Year Treasury Bond)の出来高は3ヶ月平均の約2倍となっており、強弱感が拮抗しています。

震源地は、やはりドイツと思われますが、ドイツ10年債金利は0.68%まで上昇。
最低だった4月20日の0.075%と比べると、利払いは9倍になりました。

現在ドイツ2年債がマイナス0.2%となっているので、これがゼロまで解消される程度の圧力はまだ残っていると考えれば良いと思います。

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May 12, 2015

商品市場の底打ち反転なるか

40$を切る、いや20$台さえも覚悟しろ等といわれた原油(WTI)は、現在60$近辺。

その原油を23%含む「CRBインデックス」の1年は、下記のような感じです。
Crb0512

コーヒーのETNは、5年チャートで二番底?
0512

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May 10, 2015

フランスの資本主義はどこに向かうのか

市民革命によって共和制を獲得したフランス。
「人民の代表たる政府は、積極的に雇用者保護に関わるべし」ということなのか、伝統的に企業活動への政府参加に寛容です。

戦後すぐに、主要銀行やルノーが国有化され、「資本主義との決別」を訴えて1981年に大統領となった社会党のミッテランの元では、5大企業グループや銀行36行など国有化の範囲が広がりました。

同時に、週の労働時間を1時間短縮する一方で賃金は据え置き、有給休暇は4週間から5週間に増加と、労働者に優しい政策を打ち出し、政府職員も10万人増加。

政府支出の拡大で雇用拡大、国有化による安定で内需促進、高額所得者に対する課税の強化で公平が実現という、いかにも欧州の社会主義者らしい理想が語られました。

結果、国有化された企業は生産性が急低下して巨額の赤字に陥り、財政赤字は肥大化し、サウジアラビアから緊急融資を受けて資金繰りを凌ぐ始末。

85年の国政選挙で敗北した社会党は、共和国連合のシラクを首相に据えて民営化の方向へ舵を切りましたが、かつての名残りで、政府の保有株が一定程度残っているのが現状です。

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May 09, 2015

東芝が決算発表できず

驚きました。

0509
東芝は5月8日、決算発表を取り下げて、業績予想は全て白紙に。
期末配当については中止が決定し、昨年度分の配当は中間の4円だけになりました。

業績堅調と伝えられていた東芝のような大会社で、このような実にみっともない事態が起こるとは、全くの想定外だと思われます。

直近6ヶ月の株価です。

Toshiba0509東芝(6502:青線)は、日経平均(緑)には大きく遅れていますが、同業の日立(6501:赤)とはさほど変わらない推移です。

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シカゴ筋ポジションの確認(5/5時点)

       (5月5日)  (4月28日) (増減)
カナダドル ▲10080  ▲20909 +10829
スイスフラン   5331    1335  +3996
ポンド    ▲24758  ▲34128  +9370
円     ▲31183   ▲5493  ▲25690
ユーロ  ▲190127  ▲197766  +7639
NZドル   9064     10180  ▲1116
豪ドル    626    ▲27405  +28031

この期間は、買われすぎた国債が売られたことで長期金利が上昇し、それに誘発されて様々な資産でポジションの巻き戻しが起こったことが目立ちました。
原油相場(WTI)も、一時60$台に戻しました。

シカゴ筋ポジションでは、歴史的水準に低下した円売りが再開され、今週利下げのあった豪ドルが昨年夏以来のネットプラスに転じるなど、トレンドの反転が見られます。

ドルインデックスは、今年のピークから5%ほど調整した水準で、下げ止まりを模索しているような様相です。
Dxy0509

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May 07, 2015

GW期間中の世界は、債券ロングの修正

日本が連休中、NY市場では取引が5/1金曜日を含めて4日あり、その間DOWは+1$とほぼ変わらず。
金曜の大幅上昇を、3日かけて吐き出しただけに終わっています。

一方、長期金利は2.05→2.24%と、風景を変えました。
ドイツ長期金利は、この間に0.36→0.59%と、底値の5倍から更に6割増し。
ドイツ債空売り大成功です。

アメリカの貿易赤字拡大(5日に発表された3月米国貿易収支の赤字が2月に比べ43.1%増)がGDP下方修正を連想させて株を売らせた、というヘッドラインがメインですが、過剰なドイツ国債ロングが修正され、連動して米金利が上がったので株も売られている、という面の方が目立ちます。

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May 05, 2015

西太后秘録 近代中国の創始者

51d3jk6iqel_sy344_bo1204203200__2「西太后秘録 近代中国の創始者」は、あの「ワイルド・スワン」の著者「ユン・チアン」が、毛沢東の死後に公表された知られざる資料から、過去の俗説を排し、西太后の実績を再評価したというのが最大の売りになっています。

史実に基づかない映画や珍妃の井戸投げ入れ等により、残酷で情け容赦のない権力の亡者というイメージも強い西太后ですが、本書では中国の近代化に心を砕いた「憂国の士」として描かれます。

クーデターも光緒帝暗殺も、全ては国の将来を思ったが故のやむを得ない判断という立場を取っています。

従って、宦官との恋愛や、無駄遣いの代表のように言われる頤和園建築についても、同情的な筆使いです。

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May 03, 2015

シカゴ筋ポジションの確認(4/28時点)

       (4月28日)  (4月21日) (増減)
カナダドル  ▲20909  ▲27051  +6142
スイスフラン  1335     335    +1000
ポンド     ▲34128  ▲29281  ▲4847
円       ▲5493   ▲14448  +8955
ユーロ    ▲197766  ▲214645 +16879
NZドル     10180     8488  +1692   
豪ドル    ▲27405  ▲34663  +7258

為替市場では、ドル高の調整がメインテーマ。
ポンド以外は全てドル安方向へポジションが動いています。

ポンドは他通貨に先行して動くことが多いので、ドル高調整も一服が近いことを示唆しているのかもしれません。

ドル円での円ショートは更に減って、ゼロに近くなっていますから、逆に言えば円安材料に反応しやすくなっているとも言えます。

ドルインデックスのチャートです。
Dxy0502

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May 02, 2015

J-REIT指数の確認(5/1時点)

Reit0501
今週のJ-REIT指数は、1894→1859と、2%弱下落。
これで3週連続の下げとなりました。

今週は長期金利が上昇し、これまで金利低下を背景に無敵状態だった欧州のREITを含め、各国のREITが下げました。

下図はフランスREITのチャートです。
Photo
年初から3割も上がっていましたが、ようやく止まりました。

世界中で長期金利の上昇が発生したきっかけは、ドイツにあると思われます。

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