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July 29, 2015

アメリカの長短金利から見る投資家心理

210
グラフは、青線が米10年金利(左軸)、赤線が2年金利(右軸)です。

リーマンショックの痛手から急回復しつつあった2011年は、「いよいよ元に戻れるぞ」の心理が強く、10年金利は3.6%、2年金利は0.8%までありました。

しかしその後は、ギリシャの債務危機が深刻化するなど長引く欧州債務問題もあって相場はグダグダし、「こりゃあ利上げは遠いわ」と、10年金利は2%割れ。
2年金利は0.25%と、FRBのターゲットレンジの上限付近で彷徨いました。

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July 28, 2015

アメリカと中国のデカップリング

先週末に心配していたチャイナリスクが、いきなり週明けに炸裂。
月曜の上海総合指数は▼8.5%、今日も▼1.7%と続落しました。

昨日、中国国家統計局が発表した一定規模以上の工業企業の2015年6月の利益は前年同期比0.3%減と、マイナスに転じました。

7%成長している経済で、企業業績がマイナスという不思議の国の株安など、本来は無視していれば良いのですが、コモディティ市場の低迷による不安心理を増幅させ、金融資本市場を必要以上に動揺させてしまうリスクはありそうです。

中国経済の実態は、上海株では無く、コモディティ市場に現れていると皆思っていますが、ちなみに原油(WTI)が今年最も安い43$を付けた3月17日、エクソン株は84$で下げ渋っていましたが、WTIがまだ47$の昨日、エクソンは79$と安値更新。

これは、原油価格の反発期待が大きく後退し、来年はイラン産原油が市場に出回る可能性もあり、原油市場の長期低迷を示唆しているものと理解されています。

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July 26, 2015

金と原油の先物ポジション

CFTC(Commodity Futures Trading Commission)ポジションの長期推移です。

2005年以降の金。

Cftcgold0726
最新の7/21時点の数字が入っていませんが、28279になります。
これは、一番左の2005年1月と同じ水準で、この10年の買い越しの勢いが全部剥げた、ということになります。

この数字から見る限り、もう売るものは余り残っていません。

金価格の長期チャート。

072601
2009年に1000$を越えてから、「戦略的」に買われた部分はほぼ消えました。

長期的に見れば、700~1000$は一つの団塊に過ぎず、1000$でも800$でも、どこで落ち着いても誤差の範囲という感じです。

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July 25, 2015

シカゴ筋ポジションの確認(7/21時点)

       (7月21日)  (7月14日) (増減)
カナダドル ▲43568  ▲40726  ▲2842
スイスフラン  3417    3081    +336
ポンド    ▲21468  ▲24199   +2731
円     ▲62314   ▲47371   ▲14943
ユーロ  ▲112976   ▲107781  ▲5195
NZドル ▲15954    ▲19654   +3700
豪ドル  ▲40850   ▲33541   ▲7309

全体にマチマチの状況。
為替市場における懸念は、上記の主要通貨ではなく、流動性の低い新興国通貨に移っています。

ブラジルレアル、韓国ウォン、タイバーツなど、いずれも大きく売られています。

下図はタイバーツ/USDの長期チャート。
Thbusd072501
現在の正確な値は、0.0286で、リーマンショック後安値の0.028に接近しています。

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J-REIT指数の確認(7/24時点)

Reit072401今週のJ-REIT指数は、1762→1764と、僅かに上昇。
この間の長期金利は、0.43%→0.41%と、国債価格も若干の上昇でした。

昨日金曜日のJ-REIT指数は、午前中に1788まで上がり、もしや1800奪還かとの動きもありましたが、週末を控えた売り等に押され、午後は次第に値を消しました。

やはり、先週段階で一定の達成感があり、ここで止まるか、上にチャレンジするか微妙な位置でしたが、25日線で頭を叩かれて上髭が残る格好になりました。

個別に見ると、戻りの遅れている銘柄への物色は活発で、来週再度のチャレンジがあるかどうかは外部環境の安定次第と言えそうです。

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July 20, 2015

コモディティ相場の確認

金のチャートは、非常に悪い形となっています。

072001

少し前から、下値の目処が1200$から1150$に切り下がったと言われていましたが、更に下がっています。

直接のきっかけは、中国が金資産の保有を約1658トンに拡大したと発表したものの、期待外れの伸びだったからと説明されています。

金曜日の「SPDR Gold Shares」の売買高は、普段の3倍になりましたので、強弱感は拮抗し、下げ渋っているという見方もあります。
また、これを受けて今日のアジアオープニングタイムでは、東京休場もあってミニセリクラ的な売り。

Gold072002

瞬間的に1080$まで、あったようです。

個人的には、金は単独で利益を挙げようとするものではなく、金を入れたポートフォリオが、入れないよりも安定するかどうかという観点で考えています。

金は、長期かつ防衛戦のための組み入れです。

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July 19, 2015

シカゴ筋ポジションの確認(7/14時点)

        (7月14日)  (7月7日) (増減)
カナダドル   ▲40726  ▲32268  ▲8458
スイスフラン   3081    6121   ▲3040
ポンド     ▲24199  ▲22973  ▲1226
円       ▲47371  ▲63629  +16258
ユーロ    ▲107781  ▲99266  ▲8515
NZドル   ▲19654   ▲18348  ▲1306
豪ドル    ▲33541  ▲22197  ▲11344

円以外は、全てドル買い方向になっています。

2週続けて、中国とギリシャに振り回された印象があった市場も、どうにか落ち着きを取り戻しましたが、そうなると、やはりテーマはFRBの利上げ。

ドル買いを進めるチャンスを虎視眈々と狙う投資家の動きが目立ってきています。

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July 18, 2015

J-REIT指数の確認(7/17時点)

Reit0707今週のJ-REIT指数は、1645→1762と、7%上昇。
先週の下げ分を取り戻し、先月までのサポートラインであった1800に近い位置まで回復しました。

今週の長期金利は、0.43%→0.42%と、ひとまずは安定しています。

J-REITの加重平均利回りは、先週の3.6%から3.4%に低下しているので、リスクプレミアムは、3.17%→2.98%に変化。

先週のレベルは、買っても良いと思う個人、買わざるを得ない組織、どちらにもスイッチを入れる効果があったようです。

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July 12, 2015

シカゴ筋ポジションの確認(7/7時点)

        (7月7日)  (6月30日) (増減)
カナダドル  ▲32268   ▲23450  ▲8818
スイスフラン   6121    6855    ▲734
ポンド     ▲22973   ▲12759  ▲10214
円      ▲63629    ▲78822  +15193
ユーロ   ▲99266    ▲100035  +769
NZドル   ▲18348   ▲16066   ▲2282
豪ドル   ▲22197    ▲12031  ▲10166

7月7日(火)は、ギリシャの国民投票の結果を受けてのポジションとなりますが、円ショートが2割ほど巻き戻した以外は小動きで、それほど「驚いた」ようには見えません。

ギリシャがどうあれ、通貨の価値に決定的な打撃を与えることはない、ということなのか、ギリシャのユーロ離脱は無い、と市場は見切っているのか。

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July 11, 2015

J-REIT指数の確認(7/10時点)

Reit071002
久々に相場が荒れた1週間で、J-REIT指数は、1759→1645と6.5%も下げました。
先週後半から、7日続落となります。

先週末のギリシャ国民投票が、緊縮策に「NO」。
加えて急落する中国株の影響が、ついに日本にも上陸。

上海総合指数の下げ止まりとギリシャ情勢好転の観測から、欧米市場は週後半に立ち直りの兆しがありましたが、東京マーケットは金曜日も日経平均がマイナスでした。(TOPIXは若干プラス)

なお、日本の長期金利は、週間で0.48%→0.43%と低下。
この支援材料もリスクオフ心理に打ち負かされ、J-REIT指数は黒田追加緩和があった昨年秋水準まで戻った格好です。

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July 08, 2015

5分でわかるギリシャの歴史

ヘロドトスの「歴史」が書かれたのは、紀元前5世紀。
アケメネス朝ペルシアと古代ギリシアの諸ポリス間の戦争が中心に描かれています。
ちなみに中国の司馬遷は、これより300年ほど後の人物です。

ペルシアは3度に渡ってギリシャに攻め込みましたが、有名なのは、ギリシャがペルシアを打ち破ったマラトンの戦い。

50年ほど続いたギリシャ-ペルシア戦争は、双方に決定打がないままに和平が成立。
戦闘で中心的な役割を果たしたアテネは海軍力を強めて国力を増しましたが、農業中心だったスパルタには目立った見返りがなく、両ポリスは対立を深めていきます。

アテネとスパルタの争い(ペロポネソス戦争)は、最終的にペルシアがスパルタに資金援助したことで、アテネが降参。
この戦いの間に、アリストテレスが故郷マケドニア(現在のギリシャ、ブルガリア、マケドニアにまたがるエリア)に帰り、アレクサンドロス3世(アレクサンダー大王)の家庭教師となります。

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久々に相場が大きく揺れ動き、スピード感が必要なため、twitterでの発言を増やしています。

是非、こちらから、フォローください。

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ぶん投げられる中国関連銘柄

7日のNY市場では、中国関連ADRが、汚らしいものをゴミ箱に投げ入れるかのように売られています。

Photo

China-US Equity Indexは、117.3。(グラフは未反映)
110が底とすれば、残りの下げ幅は限定的です。

外国人が取引できる上海B株(ドル建て)も暴落中で、昨日は▲9%。

Photo_2

売りたい人は、ひとまず売りました、の状態かと思います。

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July 07, 2015

シカゴ筋ポジションの確認(6/30時点)

        (6月30日)  (6月23日) (増減)
カナダドル  ▲23450   ▲17579  ▲5871
スイスフラン   6855     7072   ▲217
ポンド     ▲12759   ▲22194  +9435
円       ▲78822   ▲87717  +8895
ユーロ    ▲100035   ▲99306  +8166
NZドル    ▲16066   ▲13563  ▲2503
豪ドル    ▲12031    ▲9052  ▲2979

6月30日時点のメインテーマは、雇用統計に備えて少しポジションを調整しておくか、といったところでしょうか。

特段の方向性は見えません。

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July 06, 2015

何でもあり時代のギリシャと中国

ギリシャの国民投票は、現行の緊縮策に「NO」。

とはいえ、ドイツが大きく譲歩することは考えにくいというのが、市場のコンセンサスでしょう。

ドイツ国民は、ごね得を狙うチプラスに辟易しており、仮にメルケルが弱腰になれば、国内での支持を失う恐れがあります。
また、国民投票が切り札になるという前例を残せば、苦しくなれば国民投票というモラルハザードを招きます。

ただし、ドイツが徹底的に悪役とされれば、政治的な汚点にもなりかねず、もう少し早めにギリシャへの債権をカットしておいた方が、結局はコストが安かったという可能性も反省点としてはあります。

メルケルが強情すぎるのか、チプラスが強引すぎるのか。

このチキンレース、フランスが妥協案を提示するような気がしますが、うまく合意出来なければ、ギリシャのユーロ離脱も視野に入りそうです。

その場合には、ギリシャにロシアと中国の色が混ざってくるでしょうが、それも含めてユーログループの損得について、腹を決めなければならないステージになりました。

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July 03, 2015

J-REIT指数の確認(7/3時点)

Jreit0703
今週のJ-REIT指数は、1827→1759と、4%近い下げ。
大きな陰線が二本連続し、サポートラインに思えた1800を割り込む変調振りです。

今朝の日経は、昨日の午後2時台に、「機関投資家の解約を受けた私募投信が、50~60億円の規模のまとまった売りを出した」と報道していますが、その背景には触れられていません。

日本の長期金利は、この1週間で、0.47%→0.48%。
昨日0.5%になったことが一部で話題になっていた程度で、さほど揺れている訳ではありません。

海外を観察しても、長期金利やREITに特別に目立った動きは見当たりません。

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