シカゴ筋ポジションの確認(8/25時点)
(8月25日) (8月18日) (増減)
カナダドル ▲60072 ▲66794 +6722
スイスフラン ▲12597 ▲9868 ▲2729
ポンド ▲3299 ▲3971 +672
円 ▲39059 ▲90130 +51743
ユーロ ▲66078 ▲92732 +26654
NZドル ▲6063 ▲9957 +3894
豪ドル ▲63727 ▲49883 ▲13844
主要調達通貨であるユーロ、円のショートが大きく減ってドル安傾向ですが、25日は株安のピーク。
ドルインデックス(↓)を見ても、その後ドルは反発しており、現時点のポジションはドル高方向への戻しが入っているものと推測されます。
ドル円も、121円台半ばと、125円→116円の半値戻しを達成しています。
一方で、資源通貨である豪ドルはショート拡大。
0.72台で下げ止まったかに見えた豪ドルは、一時0.70台。
豪ドルは概ね底値圏であると思っていましたが、更なる利下げ観測も燻っており、なお予断を許さない状況のようです。
その資源相場ですが、原油価格は大きく反発しました。
これは、株安に連動してWTIが一時37$台にまで急落した反動と、ナイジェリアでパイプラインが事故と補修のために一時的に停止していることが主因と見られており、反発の持続性には確信が持てない状況です。
原油の需給は依然緩んだ状態にあり、再び底を見に行くのか、勢いでショートカヴァーを誘発して反発を既成事実化してしまうのか、今後が注目されます。
ブラジルレアルなど豪ドル以外の資源国通貨も、今週前半の安値からは反発気味ですが、あくまで資源価格連動だとすれば、まだ不安は消えません。
株式市場が戻りを試す中、FRBの9月利上げに関しての意見が割れています。
これだけマーケットが不安定であり、かつインフレの心配もない状況で利上げは有り得ない、とするサマーズなどの一派。
いわゆる長期停滞論には賛同者も多く、特に有力ファンド運用者が利上げ反対を支持するのも、自分が損はしたくないので当然です。
一方で、米国経済は利上げに耐えられる強さを持っており、金利正常化の観点から利上げを容認する考え方も有力。
ゼロ金利の長期化で、ジャンク債の残高は2兆5000億ドルと、サブプライムローンのピークだった1兆3000億ドルをはるかに超えているとの報道もあります。
前回が住宅バブルなら、今回は債券バブルなのかもしれません。
結局は、今後のマーケット動向が安定し、米国経済指標が堅調であれば利上げも有り得るものと見られ、特に雇用統計における賃金上昇率が、利上げに説得力を与えるのかどうかが注目されます。
人民元に関しては、変動相場制への移行は既定路線かと思われます。
いわゆる国際金融のトリレンマ理論から考えて、人民元の国際化を進めつつ、独立した金融政策を進めるには、固定相場制を捨てる必要があり、後はスケジュールの問題だけでしょう。
IMFは今後2~3年でと言っていますが、これ以上ドルが強くなるなら人民元は付いていかないというメッセージが既に出されているので、状況次第ではいつ何があっても驚きません。
最近の中国は米国債の保有残高を減らしていますが、これは為替相場安定のための資金確保という見方が有力です。
為替の問題は、事前に察知されると投機的な動きが発生するので、常に突然です。
ニクソンショック、プラザ合意、先日のスイスフラン。
FRBの利上げがあるにせよ無いにせよ、ますますの波乱となる秋を想定しています。

































































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