シカゴ筋ポジションの確認(8/4時点)
(8月4日) (7月28日) (増減)
カナダドル ▲64180 ▲56067 ▲8113
スイスフラン ▲1466 124 ▲1342
ポンド ▲6557 ▲9788 +3231
円 ▲79716 ▲63538 ▲16178
ユーロ ▲113394 ▲104008 ▲9386
NZドル ▲11899 ▲12765 +866
豪ドル ▲49412 ▲50659 +1247
円とユーロ、代表的な調達用通貨は売り越しが増加し、ドル買いの方向。
オセアニア通貨は逆に、売り越しの減少。
豪中銀が4日、政策金利を2%に据え置きして、豪ドルの水準に対して控えめながらも満足宣言を出したのが大きかったと思います。
豪ドルを売り込む材料に欠くようになり、豪ドル/ドルは、直近安値0.72→0.74まで回復しました。
ドルインデックスです。
5月以降、3回「98」にトライしているものの、抜けきれないという形です。
昨日の雇用統計は、NFP+21.5万人、注目されていた賃金上昇率は前月比+0.2%、前年比+2.1%。
ほぼ想定の範囲で、9月利上げ確率は、47%から55%に上昇したと報道されています。
ドル円は、発表直後に125円に達しましたが、すぐに降下して、124.2円で終わりました。
既に織り込まれた材料だけでは125円は越えられない、ということのようなので、9月利上げだけではドルはさほど上がらず、ドルの上昇に賭けるなら、9月と12月の2回連続で上げそうとか、思ったより初回利上げ後のペースが早そうとか、追加の材料が必要であるように見えます。
債券市場では、2年ものまでが金利上昇、後は下げ、という明白な「短高長低」。
こうした金利環境を受けて、株式は売られました。
過去1年の米国株価です。
上から、NASDAQ、S&P500、DOW。
言うまでも無く、DOWの弱さが目立ちます。
特にこの1ヶ月で、S&P500と差が付きました。
海外収益がドル高で減少、中国経済減速、大型コモディティ銘柄の負の影響など、「アメリカ経済は他よりマシ」だけでは買えない銘柄群であることがハンディとなっています。
来たるべき調整局面に対して早目に準備していると考えれば、ポジティブな評価も出来ますが、ドル安の芽が出てこないと、ちょっとダウ銘柄は買いにくい雰囲気です。
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