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August 20, 2015

期待成長率の低下に脅える相場

世界の成長増加分への中国の寄与度は、3分の1程度と言われていますが、その中国が、更なる緩和策を必要とするだろうという懸念が市場に暗雲を広げています。

中国最大の泣き所は地方政府債務ですが、事実上破綻していると言われる天津市で、あのような事件が起こったことは象徴的です。
また、かつて天津の共産党トップだった張高麗が政治局常務委員(トップ7人)の末席におり、政治的責任の波及も取り沙汰されています。

上海万博のテーマでもあった、「都市化」で内需主導社会へ、というコンセプトは上手く機能しておらず、再度の人民元の切り下げは大いにありそうだ、と投資家は警戒心を高めています。

既に、CRB指数はリーマンショック後の安値を更新。
リーマンショック後安値は、その時点での「裸の価格」ですから、それを更新するのは、前提が大きく変わったことを意味します。

金(GOLD)が上昇しているのは、期待成長率の低下が金利の低下となり、結果的に金投資に有利な環境が出来上がりつつあることや、新興国にとっては自国通貨安をヘッジする手段となることなどが、有利に働いているものと思われます。

今や不要なほどジャブジャブ湧いてくる原油に比べれば、金の需給はマシ。

バリックゴールドやゴールドコープ社といった大手金鉱会社は、金価格800$になることを覚悟し、資産売却、減配、コストカット等で筋肉質になろうと手を打っているので、その危機感を好感した見直し買いが入っています。

ちなみに上海コンポジットは、政府のPKO頼みで3500を維持していますが、そこが割れると一気下降の可能性も高く、当局は、政策よりも相場が先行してしまうことを毎日恐れているのが内実だと思います。

商品市場や為替市場では、あと一息ではという感じのものもありそうですが、株式市場は全般に鈍感な銘柄が多く、大幅な調整が入っても当然だろうと見える状態です。

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