バブル相場の下落率比較~半値が希望を絶つ~
代表的なバブル相場の下落率と、それに要した期間です。
・日本の平成バブル
【日経平均】 1989年12月の38915円→1992年8月の14,309円 ▲66%(2年8ヶ月)
・ITバブル
【NASDAQ指数】 2000年3月の5048→2002年10月の1108 ▲78%(2年7ヶ月)
・リーマンショック(米住宅バブル)
【S&P500】 2007年10月の1565→2009年3月の676 ▲57%(1年5ヶ月)
【DOW】 同 14164$ →同 6547$ ▲54%(同)
【NASDAQ】 同 2861→ 同 1265 ▲56%(同)
【日経平均】 2007年7月の14164円 → 2009年3月の7054円 ▲50%(1年8ヶ月)
【WTI】 2008年7月の145$→ 2008年12月の34$ ▲77%(5ヶ月)
・今回のコモディティ相場
【WTI】 2013年9月の111$ → 2015年3月の43$ ▲61%(1年半)
【金】 2011年9月の1895$ →2015年7月の1080$ ▲43%(3年10ヶ月)
現在進行形のコモディティ相場の下落を、バブル崩壊として表現して良いのかどうかはともかく、下げ幅的には既に同類です。
全般的に、大きな調整相場での下げ止まりの目安としては、まずは半値になることが条件のように見えます。
その意味では、金はまだ調整不足と見られても仕方がないところですし、原油も6割下がりましたが需給は依然緩く、予断を許しません。
底打ちまでの期間としては、2~3年が主流です。
金は、2011年9月の後で、もう一つ2012年10月に1792$の山があります。
そこからカウントすると、この秋で3年、WTIは2013年9月ピークから2年経つので、その辺が相当の谷場(?)という可能性は意識されます。
人間の心理として、2割や3割安では逆に回復願望が強くてアク抜けせず、半値になって本格的に投げ売りが始まり、そこで形成された価格が底に近い、ということかもしれません。
バブル後のマンション市場でも、「大分こなれた」と思われた崩壊後初期ステージにおいて、私の周囲でも被害者が多く出ました。
「半値八掛け二割引き」が意外と良く当たるのも、同じ人間心理をベースにしているとするなら腑に落ちます。
































































Comments
AKAZUKINさん
よい記事をありがとうございます。とても参考になりました。
Posted by: appeltan | August 07, 2015 12:01 AM
appeltanさん
参考になれば幸いです。
今後とも、よろしくお願いいたします。
Posted by: akazukin | August 07, 2015 12:21 AM