シカゴ筋ポジションの確認(9/1時点)
(9月1日) (8月25日) (増減)
カナダドル ▲55119 ▲60072 +4953
スイスフラン ▲8503 ▲12597 +4094
ポンド ▲11239 ▲3299 ▲7940
円 ▲15555 ▲39059 +23504
ユーロ ▲67857 ▲66078 ▲1779
NZドル ▲8279 ▲6063 ▲2216
豪ドル ▲55732 ▲63727 +7995
ドルの強弱感については投資家も判断しかねているようで、方向はまちまちですが、円のショートポジションは大きく減少し、今年の春レベルに後退しました。
ボラティリティが高い時の最善策は、「手仕舞い」です。
当時のドル円は今と同じ119円でしたから、投機筋は、ドル円相場を5~6円ほど円安方向に動かす力があったようです。
ドルインデックスは、8/24のミニミニブラックマンデーで軌道を外れたものの、今は回復しています。
ドルは新興国通貨に対して強く、それが資源安にも繋がっていることは疑いないのですが、先進国同士の通貨競争は一服中ということでしょうか。
昨日発表された8月の米雇用統計は、NFPが173千人と予想より少なかったものの、過去2ヶ月の上方修正と合わせれば20万人維持。
失業率は5.3%→5.1%、賃金上昇率も改善方向だったので、全体としては中立か、ちょっと強めと見る人もいます。
これを受けて、為替は小動き、株は大きく下げ(DOW▲272$)、金利は2年ものだけ上昇。
市場の反応は、「年内利上げには十分な内容だが、9月かどうかは微妙」というのが大勢のようです。
結局のところ、あと2週間弱で、中国情勢に過剰反応する市場心理が収まるかどうか。
株価次第と言えそうです。
その株式市場が心配する中国経済ですが、中国政府の姿勢はハッキリしません。
・財政出動は、前回の4兆元対策を地方政府に任せすぎて失敗したので、やり方を考える必要がある。
・為替は、人民元の価値を市場に任せる方向での改革が本筋だが、急激な資本流出は困るし、ドル建て債務が膨らむというデメリットにも配慮する必要がある。
・金利の自由化、非効率な国営企業の改革も課題だが、これらは共産党幹部の利権と密接に絡んでいるので、慎重に進めないと政権基盤が揺らぐ。
こうした制約の中で、政権内のスタンスが一致しないのかもしれません。
いずれにせよ、FOMCと習近平の訪米は迫っており、決断までの時間は余りありません。
VIX指数は、8月下旬以降ずっと25以上をキープしており、ボラの高い相場が続きそうなムード。
当面は、自分で慎重過ぎると思うくらいで、丁度良さそうです。
































































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