シカゴ筋ポジションの確認(10/6時点)
(10月6日) (9月29日) (増減)
カナダドル ▲35010 ▲42235 +7225
スイスフラン ▲3970 ▲2715 ▲1255
ポンド ▲4533 ▲2047 ▲2486
円 ▲17599 ▲22052 +4453
ユーロ ▲88810 ▲87660 ▲1150
NZドル ▲971 ▲3062 +2091
豪ドル ▲40839 ▲48865 +8026
10月2日に発表された雇用統計を受けたポジションになりますが、全体に小動きで、しかもマチマチ。
増減を全部合計すると、「+16904」となり、ドルに弱気です。
予想よりも悪かった雇用統計により、利上げ時期が遅れるとの見立てでドル上昇気分が減退、というのが素直な解釈となります。
ドルインデックスです。
200日移動平均を割ったので、ドルは下げ相場に入った、ということになりますが、過去2回とも比較的短期間で戻っているので、どっちに付くか微妙という感じでしょうか。
この1週間の相場で目立つのは、コモディティと新興国通貨の反発。
いずれもドル安方向を示唆しています。
ただ、年内利上げが消えた訳ではないので、これを利上げまでの期間限定リバーサルと見るのか、それとも利上げがあろうと無かろうと、中長期的にドル高の目は極めて薄くなったと市場が判断した、と考えるのか。
いずれにせよ、ドル高に賭けるのは危険だからポジション解消、という姿勢が急速に主流になりました。
仮に1回利上げがあってもそれで終わり。
むしろ今年無理なら大統領選挙の来年も駄目で、利上げ開始は2017年。
といった楽観的な(?)観測が増え、「ドル安が全てを癒やす」という気運が広まっています。
但し、あんまり調子に乗ると、「あら、これなら利上げ出来るわね、行くわよ」となってしまうので、ところどころブレーキはかかると思われます。
日本にとっては、ドル円が気になるところですが、シナリオとしては大きく二つ。
①ドル安が全面的に進んでドル円も円高に振れ、日本株が大きく出遅れる。
②円はドルよりも弱く、あるいは同等で、ドル円相場は広義の膠着。企業業績への影響は限定的で、日本株もそれなりにお祭りとなる。
今のところは②の地合い。
方向はドル安円高ですが、株高が円安をサポートする部分もあるので、かなりゆったりした円高の波に注意しながらの舵取りになろうかと思われます。
Comments