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December 24, 2015

建築家、走る

新国立競技場のA案、B案は、隈研吾VS伊東豊雄の巨匠対決でしたが、俗に言う第四世代が第三世代に競り勝った結果となりました。

以前から雑誌等で、隈 研吾氏のエッセイはなかなかオモロイと思っていましたが、今回初めてお金を払って「建築家、走る」を読みました。

バブル崩壊後、東京で「干され」、仕方なく地方や海外で走り回っているうちに、彼は「ひねくれた反体制派」から、徹底した「現場主義=人間主義」に生まれ変わります。

そしてアイコンとなった今は、「毎回出走を義務づけられた競走馬」として、世界を走り回っています。

本書の第一章「世界を駆け回る」では、なぜアメリカの住宅バブルは崩壊したのか、なぜ日本の結果平等主義が建築に悪いのか、なぜマンションブームは危険なのか、中国ではどうしたら成功できるのかなど、これは投資の本だったのか、といった内容が語られます。

考えてみれば、著名な建築家ほど、グローバルなマネーの動きに翻弄される存在は無いのです。

右手に大きな怪我をして、今も不自由であることも、初めて知りました。

「不自由になって解放を感じ、自分の身体がより野性に、より原始的状態に戻れたと解釈して、リハビリをあきらめた」と書かれています。

金融資本や政治に徹底的に利用される存在であることを受け止め、逆にその立場を利用して仲間達と作品作りに没頭し、自分が消耗戦の渦中にあることを冷ややかに楽しんでいるような姿が描かれています。

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