シカゴ筋ポジションの確認(1/12時点)
(1月12日) (1月5日) (増減)
カナダドル ▲59214 ▲60130 +916
スイスフラン 3324 3620 ▲296
ポンド ▲30521 ▲30496 ▲25
円 25266 4103 +21163
ユーロ ▲146451 ▲160643 +14192
NZドル 1541 1579 ▲38
豪ドル ▲23043 ▲13761 ▲9282
先週、ネットロングに転じた「円」およびユーロの買いが大きく増加し、全体では+26630枚(約1割)ほど、ドル安方向へシフトしました。
今年1年は、ドル高是正による円高を予想していましたが、まずやって来たのは、リスクオフの円高でした。
実際の相場では、ドル円が一時116円50銭近辺まで円高になり、昨年8月の底値ラインと面合わせしました。
先週は、株安の割に円高にならないのはなぜか、と思っていた人が多いはずですが、ドル円市場も遅ればせながらセンチメントの本格的な暗転を認めたような格好となっています。
しつこい円売りの少ない欧米タイムにブレイクさせてしまえ、という思惑もあったかもしれません。
昨年12月のFRBの利上げにより、世界中で株高の調整が始まっており、そこに供給過剰と中国景気減速観測による原油安が追い打ちを掛けている今の状況では、「Cash is King」。
何と言っても日米はマネーの出し手ですから、リスク資産から逃避して、ドルと円への回帰が進みやすくなります。
FRBが、この程度の株安は仕方が無いと考えるのか、雇用に影響が出るから好ましくないと考えるのか。
原油安は一時的と言い続けていたイエレンは意見を変えるのか。
CMEの金利先物取引市場では、3月が0.39%、6月が0.47%、9月0.52%、12月0.61%で取引されており、年内1回だけの利上げが意識されています。
4回利上げなどを語る、FRBの見立ては楽観的すぎる、というのが市場の声。
相変わらずの投資家の甘えとも言えますが、FRBもドル高は「Not Welcome」ですから、スタンスを変えてくるかもしれません。
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