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January 31, 2016

マイナス金利は必要か

1月29日(金)のNY市場では、ダウ平均株価が前日比397$と大きく上昇しましたが、長期金利は1.92%へ低下。

日銀のマイナス金利政策によって米金利水準も押し下げられるから株は買える、という理屈かと思います。

相対的に健康体であるアメリカのFRBが「みんな、そろそろ退院だから準備してね」と言っているのに対し、いまだ日本は病気だと診断する日銀は、「まだまだ入院が必要だ、新薬も投入するぞー、行けー」と叫び、金融相場の継続を宣言したことへの反応とも言えそうです。

金利に敏感な為替相場では、ドル円が118.6円から121.1円まで2円50銭の円安。
通貨安政策としてのマイナス金利導入は、ひとまずその効果を発揮しました。

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January 30, 2016

シカゴ筋ポジションの確認(1/26時点)

        (1月26日)  (1月19日) (増減)
カナダドル  ▲66819   ▲66386  ▲433
スイスフラン  ▲4503     906   ▲5409
ポンド     ▲47537   ▲38579  ▲8958
円       50026     37653   +12373
ユーロ    ▲127215  ▲137015  +9800
NZドル   ▲5400    ▲2954   ▲2446
豪ドル   ▲32798    ▲36267  +3469

増減プラスが3、マイナスが4と、マチマチの動きとなっていますが、一番大きく動いたのは円買い。
相場の判断としては、行き過ぎた円安を是正する方向性が優勢だったと思われますが、これに対して日銀が真っ向から挑戦。

ひとまず円高派の投機筋は、大きく後退することとなりました。

ドルインデックスです。

Dxy20160129365

今週は、原油相場の反発もあり、ドルは移動平均線を割って下に行こうとしていたところ、突然の日銀の介入で、ドル安よりも円安だ、ということになりました。

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J-REIT指数の確認(1/29時点)

Reit20160129564今週のJ-REIT指数は、1639→1781と、8.7%も上昇。
この内の3分の2は29日(金)の上昇分であり、その理由は言うまでもなく、日銀のマイナス金利導入宣言による金利低下です。

チャートは一気に200日移動平均線を上抜けしましたので、弱気相場から強気相場に”変身”です。

当日のJ-REIT指数の動きです。

Rit2016012963

発表された瞬間は、「マイナス金利」という言葉に、とにかく目を瞑って買い、の反応。

少しして下図のように、実際にマイナス金利となる部分は僅か、との理解が進むと、今度は失望売りで、ほぼ往って来い。
600円上がった日経平均は、マイナス200円まで沈没しました。

Cz29nojwaaarvcq

しかしながら、債券市場は素直に買いで反応したため、金利はグイグイと低下。
10年金利は0.09%と、初めて0.1%を切りました。

これを見た投資家は、現実に金利が下がるのであれば、と円安株高がリスタート。
金利敏感なREITには株式よりも買いが集まり、日経平均+2.8%の丁度2倍の、+5.6%となりました。

整理してみると、日銀は直接金利を更に下げるような行動は取っておらず、いわゆる「付利」の一部廃止予告に過ぎないのですが、「マイナス金利」というタイトルのインパクトが大きく、債券市場が先読みして次々と債券を買い漁って実際にマイナス金利となり、それが円安株高に波及したということになりそうです。

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January 26, 2016

ビットコインはどのようにして動いているのか?

255585_01_1_2l「ビットコインはどのようにして動いているのか? ビザンチン将軍問題、ハッシュ関数、ブロックチェーン、PoWプロトコル」の著者は、ビットコインに関する旗振り役として、多数の関連著書がある大石哲之氏。
紙の分量にして、66ページのコンパクトな本です。

最近、株式市場においても、フィンテックやブロックチェーンという言葉に反応して大きく株価が動くケースが増えていますが、ビットコインの中核的な技術であるブロックチェーンを、初心者にも分かりやすく説明しようというのが本書のメインテーマです。

そもそも国家や中央集権的な管理機構のないビットコインが、いかにして正しい取引を保証することが出来るのか。
それを実現したのがブロックチェーン、即ち、ネットワーク全体が承認した取引データベースの仕組みです。

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January 24, 2016

中央銀行バブルを卒業できない株式相場

N225201301632先週の日経平均の日々の動きを確認すると、月曜から順に、
▲192円、+93円、▲632円、▲399円、+941円。
合計では、▲189円です。

僅か(?)189円下げるために、トンデモナイ寄り道をしました。

水曜、木曜の合計▲1031円はいくら何でも大き過ぎ。
特に木曜日の後場の下げ方は酷い内容で、下げ基調が強まると無抵抗に売られ、市場の厚みの無さが露呈しました。

金曜日の+941円は、その▲1031円の反動が主因ですが、結局は下げた分の9割しか取り戻せていないことは、案外重要かもしれません。

結果的に株価チャートは長い下髭を形成し、当面の下支えとしては機能するでしょうが、だから2万円にチャレンジする「杭打ち」が出来たとは、誰一人思っていないのではないでしょうか。

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January 23, 2016

シカゴ筋ポジションの確認(1/19時点)

         (1月19日)  (1月12日) (増減)
カナダドル   ▲66386   ▲59214 ▲7172
スイスフラン    906      3324  ▲2418
ポンド     ▲38579     ▲30521 ▲8058
円       37653      25266   +13427
ユーロ    ▲137015   ▲146451  +9436
NZドル   ▲2954      1541    ▲4495
豪ドル   ▲36267     ▲23043  ▲10224

円とユーロは増減がプラスとドル売り方向ですが、資源通貨を含む他通貨はマイナスで、ドル買い方向。
単純合計では▲9504枚と、ドル買い優勢でした。

資源安・株安によるリスクオフ気分が、ドル回帰傾向を後押ししている印象です。

ドルインデックスは、相変わらずドル高基調。
Dxy2016012365
じりじりと節目の100に向かっています。

現金としてのドルに向かう気持ちが強い限り、本格的なリスクオンセンチメントは訪れない、という見方もあるかもしれません。

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J-REIT指数の確認(1/22時点)

Reit20160125今週のJ-REIT指数は、1663→1639と、1.4%の下げ。
一方の日経平均は、ジェットコースターのような荒っぽい展開でしたが、終わってみれば▲1.1%。

週単位で見れば、小幅な下げという結果は一緒でした。

J-REIT市場は、先物を使って本体を振り回すことも出来ませんし、レバをかけたETFもないので、まったりした動きです。

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January 20, 2016

UQモバイルの使用実感

UQモバイルを使い始めて、3週間ほど経ちました。

昨年末の12月28日に申し込みましたが、その日の夜に発送メールが届き、翌29日の午後到着ですから、1日半で開通したことになります。

auの子会社ですから、au端末がそのまま使えるのが最大のメリットで、逆にau端末を持っていないと、UQモバイルユーザーになるハードルは高いです。

セット販売端末は少なく、動産確認端末も多いとは言えません。

MVNOには珍しく、MMSタイプ(自動着信)のメールサービスがありますが、私の「Xperia Z3」にさえ対応していないという、やる気の無さです。

プランの選択肢も少なく、音声通話プランだと、LTE、VoLTE、それぞれ月間3GBか無制限かの二つだけ。

但し、無制限の場合は受信最大速度が500kbpsに制限されてしまうので、事実上の選択肢は3GBプランのみという状態です。

月額料金は1680円で、楽天モバイルの通話3.1GBプラン1600円と、ほぼ同じです。

なお細かい話ですが、初月の利用料金は日割りで、3GBはフルに貰えるので、月末近くの申し込みが得になります。

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January 16, 2016

下がった株価は割安なのか

昨年末は暖かなクリスマスを過ごしましたが、年初からは例年並みの寒波が到来し、市場にも寒風が吹き込んできました。

まずはNY市場でのDOWの週足。

Dow20160012356
50週平均と200週平均のレンジに嵌まり込んだようです。

この下を切ると大変な下げ相場になりそうですが、バフェット指数は依然107%(時価総額>GDP)と高いので、安心出来ません。
WSJは、現在のDOWのPERを、15.2倍と示しています。

ノーベル賞受賞者であるシラー教授の「S&P 500 PE Ratio」。

Sp500peratio00123

こちらは、歴史的な中央値15~16に対し、19.8となっています。
WSJは、現在のPERを21倍、予想ベースでは15.7倍と示しています。

かなりの増益を前提としているようです。

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シカゴ筋ポジションの確認(1/12時点)

       (1月12日)  (1月5日) (増減)
カナダドル ▲59214   ▲60130  +916
スイスフラン  3324    3620   ▲296
ポンド    ▲30521  ▲30496  ▲25
円      25266    4103    +21163
ユーロ  ▲146451  ▲160643  +14192
NZドル  1541      1579   ▲38
豪ドル  ▲23043   ▲13761  ▲9282

先週、ネットロングに転じた「円」およびユーロの買いが大きく増加し、全体では+26630枚(約1割)ほど、ドル安方向へシフトしました。

但し、ドルインデックスでは、依然としてドルが上昇基調です。
Dxy201601150023

今年1年は、ドル高是正による円高を予想していましたが、まずやって来たのは、リスクオフの円高でした。

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J-REIT指数の確認(1/15時点)

Reit201601589今週のJ-REIT指数は、1683→1663と、1.2%の下げ。
低金利に支えられてはいるものの、早々に1700に戻るほどの力は見られませんでした。

日経平均は大荒れ、というか惨敗状態で、今年になって1勝8敗。
今週も17698円→17147円と3.1%下げ、17000円のサポート力も疑われる事態となっています。

本家のアメリカでは、REIT(IYR)と長期債(TLT)の関係に変化が見られます。

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January 09, 2016

IMMポジションが円ロングに転換

       (1月5日)  (12月29日) (増減)
カナダドル  ▲60130  ▲60787   +657
スイスフラン  3620    3564    +56
ポンド     ▲30496  ▲31022  +526
円       4103    ▲17226  +21329
ユーロ   ▲160643  ▲160550  ▲93
NZドル    1579    ▲146   +1725
豪ドル   ▲13761   ▲17545  +3784

1/5時点のIMMポジションは、ユーロ以外は増減がプラスと、基本はドル売り方向。
単純合計したドル買いポジションは、283712枚から255728枚へと、1割減りました。
その主役は「円」で、久々にロングに転換。

これは2012年10月以来ですから、いよいよアベノミクスの終焉か、という見出しを付けやすくなっています。

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J-REIT指数の確認(1/8時点)

Reit20160052新年第一週のJ-REITは下落でスタート。
昨年末の1748→1683と、3.7%の下げでした。

長期金利は0.267%→0.23%まで下がっているので、ファンダメンタルが悪いわけではないものの、何しろ株式市場が大荒れ。
日経平均は、週間で▲7%のスタートとなり、先週は19000円台だったことなど、遠い昔のようです。

日経平均の年初5連敗は、指数の算出が始まった1950年以来ということですが、年初の下げ相場と言えば、あの1990年、その後の不動産バブル崩壊を先取りした株価下落を思い起こさせます。

あの年は、年初の1週間で4%ほど下がり、年間では40%ほど下がりました。

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January 07, 2016

大世界史 

51uneixhol_sx310_bo1204203200__2「大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書)」は、池上彰氏と佐藤優氏の対談第二弾。

本書は、なぜ今世界史なのかというイントロの後、まずは中東地域の話で始まります。

「中東は世界の中心であり、常に世界史大転換の震源地だから」と佐藤氏。

話題の中心は、アラブ(サウジ)対ペルシア(イラン)ですが、2016年は正にこの対立の激化で幕を開けました。

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January 06, 2016

マイナス金利 ハイパー・インフレよりも怖い日本経済の末路

001234568「マイナス金利」には、新書のように派手なサブタイトルが付いていますが、筆者はBNPパリバ証券債券調査部のアナリストであり、中身は至って繊細で慎重な金利分析の本です。

昨年の日経新聞には、「べーシス・スワップの拡大」という言葉がよく登場しました。

これは、日本勢が(つまりは円で)ドルを調達しようとした時の金利差が拡大している現象で、「米利上げがより強く意識され、ドルの需要が増大しているため」と、子供に教えるような説明がされています。

実際には、運用難に喘ぐ日本勢が、「おまけ」を払わなければドルと交換できない「ジャパン・プレミアム(モチロン悪い意味)」の発生だと筆者は解説します。

日経新聞12/5の記事によれば、期間10年でドルを調達する際の上乗せ金利は年0.8%前後とのことなので、海外勢から見れば大変おいしい話となっており、だからこそマイナス金利の短期国債にも海外からの需要があるということです。

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January 05, 2016

たかが初日、されど初日

2016年最初の取引は、日経平均は▲3.1%、DOWは▲1.6%でした。

上海総合は▲6.9%で取引中止ですが、どうせ個人がジタバタしているだけなので、真に受ける必要は無し。
サーキットブレイカーの意味を理解しているのは少数でしょう。

但し、人民元安はリアリティです。
中国に投資した資産の価値がドンドン下がって行くわけですから、こちらの動向には注意が必要です。

ちなみに人民元/円は、昨年夏の水準と同じで、まだ序の口です。
Rmb20160101

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January 04, 2016

サウジアラビアとイランが大げんか

新年に発生したニュースの中で、潜在的な破壊力が最も大きいのは、サウジVSイラン問題。

Saudi20160101サウジが国内シーア派の指導的地位にあった二ムル師の処刑を断行したことにイランは反発、怒った群衆がテヘランのサウジ大使館に押しかけ、火炎瓶で襲撃。

サウジはイランとの国交断絶を宣言しました。

ニムル師の活動拠点だったカティーフは、地図のとおり、「イランの出張所」とでも言えるような位置にあります。
20160101
二ムル師はサウジ東部に生まれ、イランへ宗教留学した後、90年代に帰国。
過激な王政批判で知られ、サウジ政府から見れば、反体制の過激なアジテーターという位置づけです。

そもそも、同じアラブ圏のイスラム教国家と言っても、スンニ派サウジとシーア派イランは仲が悪いのです。

という説明は正しくなく、イラン人はアラブではなく、ペルシャ帝国の末裔です。

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January 03, 2016

あけましておめでとうございます

本年も宜しくお願いいたします。

Dow20150012345あらためて昨年の米国市場インデックスを確認すると、NASDAQ以外は年間でマイナスと、冴えない結果でした。

10年債金利は2.27%、ドル円は120.3円で終了。
日経平均先物は250円安と、全然おめでたくないスタートが想定されています。

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