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January 30, 2016

J-REIT指数の確認(1/29時点)

Reit20160129564今週のJ-REIT指数は、1639→1781と、8.7%も上昇。
この内の3分の2は29日(金)の上昇分であり、その理由は言うまでもなく、日銀のマイナス金利導入宣言による金利低下です。

チャートは一気に200日移動平均線を上抜けしましたので、弱気相場から強気相場に”変身”です。

当日のJ-REIT指数の動きです。

Rit2016012963

発表された瞬間は、「マイナス金利」という言葉に、とにかく目を瞑って買い、の反応。

少しして下図のように、実際にマイナス金利となる部分は僅か、との理解が進むと、今度は失望売りで、ほぼ往って来い。
600円上がった日経平均は、マイナス200円まで沈没しました。

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しかしながら、債券市場は素直に買いで反応したため、金利はグイグイと低下。
10年金利は0.09%と、初めて0.1%を切りました。

これを見た投資家は、現実に金利が下がるのであれば、と円安株高がリスタート。
金利敏感なREITには株式よりも買いが集まり、日経平均+2.8%の丁度2倍の、+5.6%となりました。

整理してみると、日銀は直接金利を更に下げるような行動は取っておらず、いわゆる「付利」の一部廃止予告に過ぎないのですが、「マイナス金利」というタイトルのインパクトが大きく、債券市場が先読みして次々と債券を買い漁って実際にマイナス金利となり、それが円安株高に波及したということになりそうです。

これまで銀行は、国債売却代金を日銀に預けておけば、0.1%の「高金利」で運用できました。

これは日銀に国債を売った銀行への根拠なき(?)ご褒美(補助金)ですから、ある意味で廃止するのは筋が通っています。

日銀に頼らずに自分で収益源を見つけろ、弱い銀行は再編を考えろ、というのは真っ当なご指導ですが、その結果として金利は以下のようになりました。

Kinri20160129854

何と、8年ものまでマイナス。

長期の運用商品の利回りは低下し、我々の年金資金等を手堅く運用することは更に難しくなります。

仮にこのまま低金利が進行するなら、不動産株やREITには追い風ですが、果たしてそれが今求められていることなのか。

下図は、10年国債金利ですが、2014年10月の追加緩和の時は、3ヶ月ほどかけて金利が30bspほど低下し、REIT指数は、1600→2000になりました。

Reit123789

今回も、ほぼ1600スタートなのは似ていますが、既に長期金利は当時よりも低い水準にあり、また昨日だけで金利低下は12bspと、前回分の半分近くをこなしました。

前回のアップダウンに懲りた地銀等が、かなり慎重な投資姿勢でいることが、REITバブルになっていない主因だと思いますが、再び多くの人がREITに投資せざるを得ない状況が再来する可能性も感じられます。

年初から株価の下落に悩んでいた投資家に干天の慈雨となったことは間違いないのですが、来週以降どうなんでしょうか。

まずは月曜日、特に債券(金利)市場の動きが注目されます。

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Comments

 日銀の総裁はいったい何が目的なのかさっぱりわかりません。とにかく名目だけ上がれば良い といった感じでしょうか。

 黙ってついて行く しか選択肢はないかもです。

 

 

Posted by: 弱気投資家 | January 30, 2016 06:42 PM

これがすんなり腑に落ちたら、ちょっとおかしい人の分類に入ってしまう可能性があるので、分からないで良いのではと思います。

まあ適当なところまでついていって早めに降りる、という自衛策が必要かもしれないと思っています。

Posted by: akazukin | January 30, 2016 09:03 PM

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