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January 16, 2016

下がった株価は割安なのか

昨年末は暖かなクリスマスを過ごしましたが、年初からは例年並みの寒波が到来し、市場にも寒風が吹き込んできました。

まずはNY市場でのDOWの週足。

Dow20160012356
50週平均と200週平均のレンジに嵌まり込んだようです。

この下を切ると大変な下げ相場になりそうですが、バフェット指数は依然107%(時価総額>GDP)と高いので、安心出来ません。
WSJは、現在のDOWのPERを、15.2倍と示しています。

ノーベル賞受賞者であるシラー教授の「S&P 500 PE Ratio」。

Sp500peratio00123

こちらは、歴史的な中央値15~16に対し、19.8となっています。
WSJは、現在のPERを21倍、予想ベースでは15.7倍と示しています。

かなりの増益を前提としているようです。

上海総合指数は、心理的な節目である3000が防衛線とならず、2900まで降下。
Ssc20160125687

次は2500、さらには完全に「往って来い」の2000が見えてきました。

現在のPERは12倍程度と推測されていますが、香港H株はPER7倍程度で取引されていますから、香港ベースなら2000が定位置です。

そもそも中国株に個人資金が入り始めた2014年7月は、「不動産が駄目なら株だ!」という資金移動が背景でした。
現在は、人民元の下げ観測により、「次は外貨だ!」と中国人自身が大量の人民元売りに回っており、香港を中心としたオフショア市場も追随しています。

人民元の対ドルレートは、5年前水準に戻りました。
Cnyusd20160010235
ピークからは8%ほど下落。
ここ数年、ドルは他通貨に対して2割ほど高くなっていますので、事実上のドルペッグで「お付き合い」した人民元上昇分が、半分くらいは戻した格好です。

人民元と円のレートです。

Rmbjpy201601256

日本株は基本的に円安=株高ですが、中国では、海外からの資金流入が株高に向かう構図なので、元高=株高です。

人民元が16円から20円となる中で上海株は2000から5000になり、人民元が18円に下降すると上海株は3000に戻りました。

中国当局の基本的な考え方は、「投資主導から内需型経済に移行する痛みの期間を、人民元安による輸出支援と外資導入で凌ぎたい」だと思いますが、ピークから1割下がった今の水準は、その効果を見極めるのに少し時間をかけたいレベルであるように感じられます。

中国がハードランディングかソフトランディングかには多くの議論があり、ここで比較論じることは困難ですが、信頼できる識者の意見を総合すると、「メインシナリオはソフトランディング可能」だと思っています。

人民元の調整は、この辺りで様子を見ながら、1年かけてあと5~10%程度必要なら下げる、くらいが中国共産党の本音だと思うのですが、年が明けて人民元を売る人々の勢いは性急です。

日本株ですが、今朝の先物では日経平均16710円と、金曜現物終値に比べて430円ほど安い水準です。

昨年8月25日の、日経平均の25日移動平均乖離率は▲12%でしたが、月曜に仮に16710円で始まるなら25日移動平均乖離率は▲10%と、概ね同じレベルとなり、短期的な反発が起こることも予想されます。

日経新聞は、日経平均のEPSを1200円程度と予想しているので、現在の日経平均PERは14.3倍程度。
16710円だとPER14倍を切り、一般的なレンジを14~16倍と見る一部の関係者からは底打ち期待が出る水準です。

但し、相場の全体心理は、長期上昇相場の反省相場入りの可能性があり、そもそも更に円高になればEPS自体が下がるので、PER14倍理論の基礎も不安定です。

VIX指数は27で、昨年夏のピーク40には届いていません。
これは、投資家が現況を「恐怖」だけではなく、ある程度「必然性がある」と受け止めている可能性があります。

原油相場を、長期的かつインフレ調整後で見たチャートです。

Wti2016010024
このグラフからは、残念ながら、20$は有り得るように見えます。

現状水準から反発があるとすれば、中国による何らかの政策発動、FRBの利上げ姿勢の軟化でドル安、アメリカのシェールオイル業者が破綻して供給調整といった材料や、イランへの経済制裁解除発表で材料出尽くし感による相場の自立的な反騰などのシナリオが考えられます。

直接原価5$のサウジは、徹底持久戦を覚悟しているでしょうから、巻き添えになる他の産油国での政変可能性など、あまりに変数が多く、特定の原油価格を前提とした投資は厳禁、ということだけは確かだと思われます。

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