シカゴ筋ポジションの確認(2/2時点)
(2月2日) (1月26日) (増減)
カナダドル ▲52420 ▲66819 +14399
スイスフラン ▲4695 ▲4503 ▲192
ポンド ▲45018 ▲47537 +2569
円 37245 50026 ▲12781
ユーロ ▲87073 ▲127215 +40142
NZドル ▲8436 ▲5400 ▲3036
豪ドル ▲26168 ▲32798 +6330
増減の合計は+47431枚。
ドルの利上げペースが遅くなるだろうとの観測に基いてポジションはドル安方向に傾きましたが、そのほとんどはユーロショートの減少です。
反対に円はマイナス金利導入の影響でドル高方向(円ロングの減少)ですが、減ったのは2割程度と意外に少ない気がします。
日本のマイナス金利の影響よりも、全体がドル安に傾いている力の方が強いと見る投資家が多かったように見えます。
ドルインデックスです。
現在、CMEの金利先物市場では、今年12月が0.53%で取引されていますので、年内利上げは1回だけの織り込みです。
マーケットは相当程度ハト派になってしまったので、むしろ利上げ材料に反応しやすい位置にいたようです。
コモディティ市場は、このドル安の動きに呼応してリバウンド相場を演じ、WTIも20$台からは抜け出したものの、本格的な反発を促すような減産の動きは見られず、こちらも一服感が見られます。
昨日発表された米雇用統計1月分は、失業率が5.0%→4.9%、賃金上昇率は前年比+2.5%と改善方向でしたが、雇用者数は15万1000人増と20万人割れ。
強弱入り交じった内容で、ドル円は殆ど動かずでした。(↓)
NY株式市場は下落。
特に高PERのテクノロジー株の下落が大きく、NASDAQ指数は3%以上も下げ、2014年秋以降では最安レベル。
FRBは利上げを見送って株価を支えてくれるだろうとか、製造業は駄目でもIT銘柄はまだ大丈夫だろう、といった様々な楽観が剥げ落ちる過程にあります。
当面のドル円は、日本から発信される材料の限界が見えており、あくまでドル次第だと思われます。
長期的には、上がりすぎたドル、安くなりすぎた円の修正が継続する可能性が高いものの、125円から10円ほど調整したことで、一定の達成感は感じます。
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