« J-REIT指数の確認(3/4時点) | Main | 人民元を巡る攻防 »

March 05, 2016

シカゴ筋ポジションの確認(3/1時点)

        (3月1日)  (2月23日) (増減)
カナダドル  ▲30478  ▲36940  +6462
スイスフラン  ▲1507   ▲2321   +814
ポンド     ▲39378  ▲33068  ▲6810
円       59625    52734   +6891
ユーロ    ▲68541  ▲46857  ▲21684
NZドル   ▲4157   ▲6615   +2458
豪ドル    16861    9575    +7286

ポンドとユーロだけが、全体のドル売り傾向に反して増減が▲で、即ちドル高(ポンド、ユーロ売り)方向。

もしもイギリスがEUから離脱すれば、それは双方にとってマイナスの経済効果をもたらすというのが、市場のコンセンサスかと思われます。

ドルインデックスです。

Dxy20160304563

1月までは、100を越えないという不文律で推移しましたが、2月以降は50日移動平均線を越えないというルールになったかのようで、天井が下がりました。

市場は、ドルの強さには限界がある、という「掟(おきて)」を広めたいようです。

となると、ドル円が上がりにくいのは当然。

Jpy2016030451

チャートで見る限り、円高トレンドに変化はなく、どうあがいても115円~116円では跳ね返されそうに見えます。

2月の雇用統計のポイントは、下記のとおり。

Koyou20160258

雇用者数は予想以上の増加ですが、利上げ判断をする上で最も重要な賃金はマイナス。
安い仕事だけ増えたのでは、利上げ気分にはなれません。

増えた雇用の80%以上は最低賃金の仕事だ、という記事もあります。(Over 80% Of Jobs Added In January Were Minimum Wage Earners

ドル円に勢いが失われた今、日本株は為替との相関が低くなっています。

以前使ったグラフですが、日経平均とドル円の散布図。
N225sannpu564

これを見る限り、ドル円が110~115円のレンジでは株価と為替の相関が低く、データ個数自体がパラパラです。

但し、株価が17000以上になるには、ドル円が115円以上の円安であることを要求していますので、ドル円頭打ちを前提とすると、株価上昇も限定的と予想されます。

但し、最近の日本株は、為替よりも上海株との相関が強い(↓)ので、中国経済への悲観が修正されるなら、円安なしの株価上昇もあるかもしれません。

Shn22569874

無論、中国経済の動向と原油相場の相関も高いので、株価は原油次第と言い換えても多分同じようなもの。

結局は、「原油本位制」の継続となるのでしょうか。

|

« J-REIT指数の確認(3/4時点) | Main | 人民元を巡る攻防 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« J-REIT指数の確認(3/4時点) | Main | 人民元を巡る攻防 »