シカゴ筋ポジションの確認(3/15時点)
(3月15日) (3月8日) (増減)
カナダドル ▲16826 ▲25781 +8955
スイスフラン 5262 ▲129 +5391
ポンド ▲13619 ▲49005 +35386
円 45489 64333 ▲18844
ユーロ ▲77555 ▲71907 ▲5648
NZドル 1290 ▲2000 +3290
豪ドル 12782 29195 ▲16413
マチマチな結果のため傾向が読みにくいのですが、大きくショートされていたポンド、逆にロングの多かった円と豪ドルが反対に巻き戻されているところを見ると、FOMC直前でポジション整理が中心だったということでしょうか。
そのFOMCは金利据え置きで、声明のトーンは「自虐的」でした。
「国際経済と金融市場の動向が引き続きリスクをもたらしている」と、国際経済という言葉が入る時は基本弱気。
いわゆるドットプロットは年4回利上げ→2回利上げに修正。
「あらゴメンナサイ、ドルはもう少し下がった方が良さそうね、おほほ」というメッセージであるように感じられました。
ドルインデックスです。
先月初めは、ほぼ100だった訳ですから、短期間でけっこう下がりました。
多くのヘッジファンドは、200日移動平均線の下にある限り、戻り売りを基本として行動すると言われていますので、円高トレンドからは逃げにくいと思われます。
CMEの金利先物市場では、12月が0.6%で取引されていますから、これは現状よりも0.24%高いだけで、利上げは1回の織り込み。
「FOMCは常に間違っており、結局は市場の見通しに従うことになる」のが過去の経験則なので、更にドルの上値を抑える材料があるということになりそうです。
今週のドル円は何度か110円台に突入し、日銀の介入警戒もあって111円台までは押し戻されました。
JPモルガン・チェースの棚瀬氏は、「6月末で109円、年末に103円の可能性」と、見通しを円高方向に修正しています。
日本だけで見れば、ドル安は円高=株安ですが、今週のDOWは+2.3%。
株安の原因とも言われた原油価格は上昇し、人民元は安定、新興国の株や通貨も総じて堅調に推移し、グローバルに見ればドル安が市場の懸念を解消しています。
3年間も大甘のハンディキャップで輸出を謳歌してきた日本の今の嘆きなど、誰も本気で相手にはしないと思われます。
与えられた3年間で、日本はいくつの課題を解決したのでしょうか。
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