« J-REIT指数の確認(4/1時点) | Main | 日銀へのペナルティで円高方向 »

April 02, 2016

シカゴ筋ポジションの確認(3/29時点)

        (3月29日)  (3月22日) (増減)
カナダドル  ▲6180     ▲15009  +8829
スイスフラン  4647     4186     +461
ポンド    ▲40028    ▲37723   ▲2305
円      54387      53346    +1041
ユーロ   ▲63811    ▲66053    +2242
NZドル    1874     1017      +857
豪ドル   23466      18030    +5436

雇用統計発表前で、大きく動いた通貨はありませんが、ポンド以外は増減がプラス。
やはり、トレンドはドル安ということでしょうか。

ドルインデックスです。
Dxy20160402365

依然として200日MAより、かなり下方で推移。
やや弱めのドルが、1~2月の株安を癒したのですから、このままでいてくれ、と市場は期待しているように見えます。

3月分雇用統計の結果は、非農業部門雇用者数が21万5000人増。前月は24万5000人増(速報値24万2000人増)に上方修正。
平均時給は前月比0.3%増(前月はマイナス0.1%)。前年同月比では2.3%増。
失業率は5%と、前月の4.9%から悪化。

最も注目された賃金は、前年比+2.3%と目安の2%をクリア。
総じて堅調でした。

これを受けて金利はやや上昇、米国株上昇、コモディティは売り。
ドルインデックスの直後反応は、下図のとおり、上昇を打ち消す動き、とやや複雑な反応でした。

Dxy1569

リスクオンとリスクオフの反応が混在し、解釈が難しくなっていますが、ドル円は固いかと思われた112円を割って、111円60銭近辺で終了。

米国金利は僅かながら上昇しているので、ドル買いの反応でも不思議ではなかったのですが、中長期的な円高方向への力は依然強い、ということになるのでしょうか。

CME金利先物市場では12月末が0.555%で取引。
これは先週の0.64%より低下。

今週のイエレン発言では慎重姿勢が目立ち、利上げ可能性は低くなったと市場は判断しており、ドル円には弱気材料として作用しています。

ドル円相場を長期的に見た場合、112円にさほど大きな意味合いがあるとは思えず、円高が止まるとすれば、110円ないしは105円だと思います。

何しろ80円から125円まで、かなり急速かつ強引に円を下げた経緯があり、一旦逆回転を始めた以上、完全に止まるまでは円高警戒は終わりません。

日本人投資家としては、米国株に投資しても円高で相殺、日本株は下げ基調と難しい局面が続くと予想されますが、無理せずにやり過ごすことも重要な戦略かと思います。

|

« J-REIT指数の確認(4/1時点) | Main | 日銀へのペナルティで円高方向 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« J-REIT指数の確認(4/1時点) | Main | 日銀へのペナルティで円高方向 »