シカゴ筋ポジションの確認(3/29時点)
(3月29日) (3月22日) (増減)
カナダドル ▲6180 ▲15009 +8829
スイスフラン 4647 4186 +461
ポンド ▲40028 ▲37723 ▲2305
円 54387 53346 +1041
ユーロ ▲63811 ▲66053 +2242
NZドル 1874 1017 +857
豪ドル 23466 18030 +5436
雇用統計発表前で、大きく動いた通貨はありませんが、ポンド以外は増減がプラス。
やはり、トレンドはドル安ということでしょうか。
依然として200日MAより、かなり下方で推移。
やや弱めのドルが、1~2月の株安を癒したのですから、このままでいてくれ、と市場は期待しているように見えます。
3月分雇用統計の結果は、非農業部門雇用者数が21万5000人増。前月は24万5000人増(速報値24万2000人増)に上方修正。
平均時給は前月比0.3%増(前月はマイナス0.1%)。前年同月比では2.3%増。
失業率は5%と、前月の4.9%から悪化。
最も注目された賃金は、前年比+2.3%と目安の2%をクリア。
総じて堅調でした。
これを受けて金利はやや上昇、米国株上昇、コモディティは売り。
ドルインデックスの直後反応は、下図のとおり、上昇を打ち消す動き、とやや複雑な反応でした。
リスクオンとリスクオフの反応が混在し、解釈が難しくなっていますが、ドル円は固いかと思われた112円を割って、111円60銭近辺で終了。
米国金利は僅かながら上昇しているので、ドル買いの反応でも不思議ではなかったのですが、中長期的な円高方向への力は依然強い、ということになるのでしょうか。
CME金利先物市場では12月末が0.555%で取引。
これは先週の0.64%より低下。
今週のイエレン発言では慎重姿勢が目立ち、利上げ可能性は低くなったと市場は判断しており、ドル円には弱気材料として作用しています。
ドル円相場を長期的に見た場合、112円にさほど大きな意味合いがあるとは思えず、円高が止まるとすれば、110円ないしは105円だと思います。
何しろ80円から125円まで、かなり急速かつ強引に円を下げた経緯があり、一旦逆回転を始めた以上、完全に止まるまでは円高警戒は終わりません。
日本人投資家としては、米国株に投資しても円高で相殺、日本株は下げ基調と難しい局面が続くと予想されますが、無理せずにやり過ごすことも重要な戦略かと思います。
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