シカゴ筋ポジションの確認(4/19時点)
(4月19日) (4月12日) (増減)
カナダドル 7308 2385 +4923
スイスフラン 9410 8238 +1172
ポンド ▲55152 ▲51310 ▲3842
円 71870 66190 +5680
ユーロ ▲46917 ▲52051 +5134
NZドル 5351 4292 +1059
豪ドル 44106 35122 +8984
ポンド以外は増減がプラスでドル安方向ですが、このパターンは4週連続となります。
先週、観測史上最大(?)となった円ロングは更に増えており、全くの後講釈ではありますが、ポジションの巻き戻しが起こりやすい状況になっていました。
ドルインデックスです。
94まで下げたドルインデックスは95.12まで回復。
先週、ドル高の否定ではあっても継続的なドル安ではないのではと書きましたが、アメリカが望む適度なドル安は十分に達成されている水準のように思われます。
先週日曜日にドーハで開催された産油国会合では、生産量の凍結で合意がなされなかったものの、直後にクウェートのストライキが相場を支える格好となり、ストライキ収束後もWTIは40$を維持。
底堅い原油相場は株式相場を押し上げ、DOWは今週になって18000$を回復。
圧倒的な空売り攻勢が市場を席巻したときに比べると、原油マーケットの景色は劇的に変わりました。
この結果、リスクオンというよりは、ドル安と原油上昇による「アセットオン」とも言える状況となり、木曜日の段階で、ドル円が109円台、日経平均17300円台。
為替は想定の反発の範囲ですが株価は高すぎるから売られるだろうと思っていたところ、金曜日の「金融機関への貸し出しにもマイナス金利検討」というブルームバーグの報道で、突然の円安スイッチオン。
一気に111円80銭台まで円安が進み、日経平均先物は17700円台と、まさかの18000円台まで視野に入るという「びっくりポン」の展開となりました。
特に為替相場に関しては、人間が取引しているというよりは、アルゴリズムがトレードしている雰囲気が充満して、一方的な進行。
円高トレンドの基本は変わらないだろうから戻りを売りたい、が多数派だっただけに、思わぬカウンターパンチが決まり、ストップロスの連続でドル円が2円以上も動くサプライズとなりました。
ただまあ冷静になって見れば、日銀はまだヤク打ってくれるのか、だけのプレイですし、日米ともに株価は割高水準。
アメリカの経済指標は悪化するものが目立ち、4月製造業PMI速報値は50.8と、2009年11月以来の低水準です。(↓)
無論、ドル円が一気に100~105円ゾーン突入ではなく、110~115円ゾーンへ戻った意味はそれなりに大きく、上にも下にも大きく振れる展開を意識せざるを得なくなっていますが、27、28の日銀会合直後に日本は大型連休、そしてSell in May入りという、何とも微妙なタイミング。
あと1週間限定の「円安株高狂い咲き」の可能性もあり、安心してポジションを維持できるような環境では無さそうです。
幸か不幸か想定以上に株価は上昇したのですから、想定以上にポジションは軽くしてGWを迎えることにしたいと思います。
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