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June 19, 2016

J-REIT指数の確認(6/17時点)

Reit2016061758
今週のJ-REIT指数は、1884→1819と、3.5%も下落。

売られた理由としては、英国国民投票を懸念したポジション縮小の流れの一環という理解になるんでしょうが、相場全体としては、そろそろリスクオフポジションの「収穫」に入っている時期でもあり、一番遅れて売られたような格好になっています。

債券と連動しやすいREITの性格からすれば、株安債券高局面で買われる可能性がゼロではないので、ここまで辛抱していたものの、結局は見切り売りになったので下げが大きかった、といった解釈になるでしょうか。

チャートが示すように、既にデッドクロスであり、1800の節目と200日移動平均線が支えているような状態かと思われます。

そもそもマイナス金利が導入された時には大本命かと思われた不動産株とREITですが、J-REIT指数はかつての2000にも届かず、デベ系銘柄は日経平均よりもアンダーパフォームという失望の結果となっています。
(下図は、J-REIT>日経平均>三菱地所)

8802563

これは「不動産株を下げたマイナス金利」という珍現象として、金融史に残りそうです。

日銀は、これからも三次元での緩和拡大が可能と言っていますが、J-REIT市場は低金利に反応しにくくなっており、賃料上昇でEPSが増えていく環境もさほど期待できないため、結局は株式市場全般の回復によるリスクオン気分待ち、といったように見えます。

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