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June 29, 2016

日本株は高利回りがゾロゾロ

6/29の日経平均は15,566円(+243円)。
ドル円の102~103円と、ほぼ見合う水準まで戻しました。

以前ほどは円安による支援が期待できない現状を考えると、指数のアップサイドは徐々に厳しくなり、今後については、

・割高から割安へのシフト
・ソニーのような明快なテーマのある銘柄に乗る
・業績無関係のマザーズ等で暴れる

などの戦略が考えられますが、落ち着いて投資する場合には、やはりイールドを取りに行くのが基本となるかと思われますので、幾つか個別事例を確認しておきたいと思います。

①JAL(9201)

配当利回り3.4%。
ANAよりも値落ちが激しく、年初来で2割以上下落。

100株で年間1枚の優待券は、売って3000円、片道4万円区間で使えば2万円の価値。
これを加えた利回りは、4.3%~9.4%。

②三井物産(8031)

配当利回り4.1%。

あれだけ資源で懲りたのに、今週も豪州沖油田に800億円をつぎ込むと決定。
口では非資源強化と言いつつも、俺たち以上に資源の目利きが出来る奴はいない、という自負を感じます。
プロの間でも、不得意なことやるよりも得意なところを思う存分やってくれ、という声も出始めました。

ともかく資源価格次第。
今が底なのかどうかの相場観が前提となります。

③オリックス(8591)

配当利回り3.8%。
業績に特に問題は見られないと思いますが、金融系という括りのためか、PER6倍と低評価。

「ふるさと優待」が地方特産品5千円相当、加えて水族館、オリックスレンタカー割引など、使う人ならかなりお得です。

④マネースクエアHD(8728)

配当利回り4.9%。

為替市場のボラティリティを収益化しようという「トラリピ」が主力。
従って業績は不安定で、市場が凪になると一気に収益は悪化、相場が一方的に傾いても顧客がダメージを受けて死んでしまうので駄目。

ただし、株価は年初来で4割ほど下落し、実績PER6倍水準。
配当性向は30%なので、利益が半分になっても、現行の配当は数字上可能です。

顧客が無茶をすると業績に響くこともあり、セミナーや提供番組は質の高いものが多く、健全性を重視した投資を強く勧める傾向があります。

⑤NTN(6472)

配当利回り4.4%。

言わずと知れたベアリング大手。
欧州地域での売り上げが全体の4分の1近くあり、ユーロ円120円想定なので、既に30億円相当の減益要因が発生。
今期経常利益は前期比3割減予想ですが、さらなる下方修正も濃厚でしょう。

ただし、既にPER9倍、日経平均比較で年初来2割以上も下げ率が大きく、悪いシナリオは相当に織り込んだとも言えそうです。

市場はBrexitのダメージを過大に評価している、という仮説を試してみたい人向け。

同様の「折れた」銘柄は、日立、日立キャピタル、富士通、マツダなど多数あり、概ね似たようなチャート形状です。
何が欧州系銘柄の反発のキーなのか、選別眼が問われます。

⑥昭和シェル石油

配当利回り4.1%。

これは特殊事情案件ですが、出光との統合に創業家が反対しているとの報道で、今週の反発相場に逆行して売り込まれました。

昨年11月に統合発表した時点の株価1040円を100円以上も下回り、統合メリットを織り込みつつあった上昇分を全て吐き出したような水準にも見えます。

本当に期待が全部剥げ落ちたのであれば、逆にダメ元で買っても良いという考え方も成り立ちますが、そもそも統合比率も発表されていませんし、創業家の持ち分比率が本当に3分の1以上あるのか等、不明な点が多く、判断基準が難しいところです。

まあ、考えても分からない場合は、相場に聞くという方法もあります。

⑦上場インデックスファンド新興国債券(1566)

ちょっと毛色が違って債券ですが、「バークレイズ新興国国債ファンド」とも表示されます。

直近1年間の配当実績から計算すると、利回り約6.3%。
円高で、少し下がるかもしれません。

上位投資先は、マレーシア、韓国、インドネシア、ポーランドなど。
値動きは下図のように、ほとんど為替に依存するようです。(赤線はドル円)

156636521

5~6%の利回りがあるなら、将来の円安保険のつもりで、少しだけ隅っこに置いても良いか、という飾り程度の商品。
流動性は低く、多くは買えません。

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