シカゴ筋ポジションの確認(6/28時点)
(6月28日) (6月21日) (増減)
カナダドル 7949 2595 +5354
スイスフラン 10867 6381 +4486
ポンド ▲42711 ▲51947 +9236
円 59750 52296 +7454
ユーロ ▲61934 ▲61346 ▲588
NZドル ▲2826 ▲3045 +219
豪ドル ▲1952 ▲7043 +5091
Brexitが決まった6月24日を挟んで、一体どれだけポジションが動いたのか興味深いところですが、意外なほど小動きです。
ポンドのショートポジションは減っていますし、ユーロのショート増加も僅か。
為替市場の激動と、どう整合するのか良く分かりませんが、ユーロ以外は増減がプラスであり、全体としてはドル売り方向にシフトということになります。
ドルインデックスです。
ポンドとユーロが売られたことで、一時200日MAに下からタッチしたものの、依然としてドル安トレンドが継続しているようです。
ちなみに、ドルインデックスに占めるユーロとポンドの割合は、それぞれ57.6%、11.9%です。
今後、ポンドは更に売られるという見方が優勢ではあるものの、利上げが遠のいたドルは今後も弱い展開が続くという見通しが支配的であるということになりそうです。
ドル円は、2013~2014年にかけて1年近く揉まれた「100~105円ベルト地帯(?)」に到達しましたので、当分はこの辺りに滞在するだろうという見方が有力です。
米国長期金利は大きく下がりました。
現在の1.44%は、アメリカの潜在的なインフレ率とされている2%を大きく下回っていますし、2012年の1.43%にも迫っています。
CME金利先物市場12月ものを見ると、利上げ予想は14%のみ、利下げ予想は2%です。
利上げがなく、ドルが安いのであればコモディティに資金が入る理屈となり、金と原油が堅調で、最近は銀の急騰も話題になっています。
なお、特に投資リテラシーのない普通のアメリカ人でも、テロ、トランプ、失業不安など恐くて仕方が無いから金を買って防衛している、という人が増えているようです。
もう少しすると、靴磨きの人から金購入を勧められるかもしれません。
そして、ドル安は米国株にも有利。
現在の米国株は決して安い水準とは言えず、いわゆるバフェットルールによれば警戒感が必要ですが、それはそれとして、現実の動きを見ると、Brexitショックを軽くこなし、これまで壁だったDOWの18000$に再チャレンジする意欲を見せています。
DOW銘柄の平均配当利回りは2.96≒3.0%。
4.5%と最も高いAT&Tは、平均を遙かに上回って上昇しています。

業績が安定している株式を債券のように買う、とすれば、異常なる低金利が異常なる株高を正当化するかもしれません。
但し、そこまで株式市場が強ければ、FRBは利上げするでしょう。

































































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