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July 09, 2016

シカゴ筋ポジションの確認(7/5時点)

       (7月5日) (6月28日)  (増減)
カナダドル 11517   7949   +3568
スイスフラン 8678  10867   ▲2189
ポンド   ▲49031 ▲42711  ▲6320
円     63568   59750   +3818
ユーロ  ▲75327  ▲61934 ▲13393
NZドル ▲1403   ▲2826   +1423
豪ドル  4903    ▲1952   +6855

Brexitが懸念されるポンド、ユーロの両欧州通貨は売り増加。
まだ金利があるオセアニア通貨は買いが増加。
円は、円高傾向が続くとの見通しか、買いが増加です。

ドルインデックスです。

Dxy07085

依然として200日MAを超えず、ドル安トレンド維持。
ドル安なら株を買える、ということで、DOWは上昇。

Dow07085

グラフの範囲では上にブレイク。
昨年5月の高値18312$に、あと少し、18146$まで上昇しました。

しかし、金利は上がらず。
長期金利のチャートです。

Usin45

昨日発表された6月雇用統計の内容は良好で、雇用者数は+28.7万人。
失業率4.9%と、0.2%ポイント上昇したものの、背景は仕事を探す人の増加。
賃金は前月比0.1%増にとどまったものの、前年比の伸びは+2.6%で、前月の+2.5%から向上。

賃金は2.6%伸びているのに10年金利はその半分という歪な金利体系は、本来よりも低い金利が適用されていると考えれば株は買える、という解釈にもなります。

CMEの金利先物市場では、12月が0.41%と、現在よりも僅か0.02%だけ高く取引されており、利上げ確率は一応27%ですが、利下げ見通しも3%あります。

世界で進むAI化や原油安でインフレの懸念が低く、投資家の期待利回りが低下しているため、株も債券もニューノーマルの地点を目指して上昇しているという説明も可能ですが、中央銀行バブルの結果、通貨価値の下がった国のリスク資産が買われているだけ、と見るべきかもしれません。

一般的に言えば、米国の株価が高値更新してくればFRBは利上げするでしょうが、今の株高要因は景気よりも低金利ですから、利上げと同時に全てが崩れることも予想されますし、所詮は1回の利上げならパーティは継続するという強気な見方もあるでしょうか。

いずれにせよ、高所恐怖症患者に麻酔をかけて階段を昇らせるような相場です。

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