シカゴ筋ポジションの確認(8/23時点)
(8月23日) (8月16日) (増減)
カナダドル 16734 12473 +4261
スイスフラン 1885 ▲1545 +3430
ポンド ▲94978 ▲94238 ▲740
円 60316 56006 +4310
ユーロ ▲76658 ▲92508 +15850
NZドル ▲878 ▲695 ▲183
豪ドル 42757 41113 +1644
増減はプラスが優勢なので、ドル安方向を見ていることになりますが、一番大きく動いたユーロに関してはポジション調整の意味合いが強そうで、全体として様子見気分かと思われます。
日本時間金曜夜のイエレン講演では、「米雇用が改善し、追加利上げの条件は整ってきた」という発言がフォーカスされ、更にはフィッシャー副議長が「9月そして年2回の利上げ」について「イエレン議長の講演と整合的」と追い打ちしたことで、全般にドルが買われました。
ドルインデックスです。
ドルは継続的に強い訳では無く、売られすぎの調整と言えそうです。
米国株式市場では、為替敏感なDOWは若干下げましたが、NASDAQは僅かながら上昇。
ドル高に弱そうなコモディティ銘柄も大きくは売られず、小幅な下げで終わりました。
まだ、市場は良いとこ取りをしているという見方もあるかもしれません。
金利は上昇し、米長期金利は、1.57%→1.63%。
上がったとは言え、依然として低水準であり、これも債券買われすぎの調整という感じです。
CMEの金利先物市場では、9月利上げ確率が、前日の21%→36%に上昇。
12月は、据え置き(利上げ無し)確率が48%→36%に下がり、1~3回の利上げを織り込む人が合わせて64%です。
ある程度織り込んだのであれば、来月上げてしまった方がベターかと思います。
8月雇用統計が悪くて利上げが持ち越されると、また不透明感が引き延ばされることになります。
ちなみに来年12月の予想金利は0.76%ですから、市場の大勢として、年内1回、来年も1回利上げを見ているという大きなストーリーは、今のところ変わっていないものと考えられます。
昨夜のドル円は、100.50円→101.8円と1円ほど買われ、日経平均先物は16587円と、金曜の現物下げ(約200円)を取り戻す数値になっていますが、これは7月末の16569円と同じ水準。
いくら日銀がETFを買おうと、下げ止まらせるのが精一杯で、結果的に市場が本来持つダイナミクスは失われ、退屈な昼寝相場が続きそうに思います。
なお、今年の1~2月相場を思い出すと、実際に利上げが実行された後の株価下落には注意が必要だと思われます。
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