シカゴ筋ポジションの確認(10/4時点)
(10月4日) (9月27日) (増減)
カナダドル ▲14077 ▲11615 ▲2462
スイスフラン ▲2936 ▲5956 +3020
ポンド ▲97572 ▲87714 ▲9858
円 68695 68892 ▲197
ユーロ ▲82059 ▲76030 ▲6029
NZドル ▲7830 ▲6793 ▲1037
豪ドル 23938 15008 +8930
あまり大きく動いた通貨ペアはありませんが、ややドル買い優勢かな、といったところです。
ドルインデックスです。
こちらは、約3ヶ月振りに200日線を越えて、ドル強気レンジに入って来ましたが、雇用統計が発表された金曜日は一服となりました。
その雇用統計の結果は、雇用者増が15万6000人増と、やや予想を下回り、失業率は0.1%悪化して5.0%。
しかし、労働参加率は62.9%に上昇(前月62.8%)し、平均時給の伸びも前月の+2.4%→+2.6%と改善。
総じて十分だという見方と、物足りないという見方が交錯し、ドル買いかドル売りか、相場は迷ったようです。
FedWatchを見ると、12月利上げ確率は69.5%と、前日から6%上昇し、先週比でも7%上昇。
ここから判断すると、市場は利上げが近付いたと判断したものの、Sell the Factでドル売りになった、という解釈が一番なじむでしょうか。
米国主要株指数は下げ、長期金利は低下、金は上昇、原油は下げ。
まずまずの雇用統計は、最近の傾斜にブレーキをかける方向に働いたようです。
ちなみにドル円は、発表前の103円70銭から102円90銭へと下落しました。
今週は、円安になってきたというよりは、100~105円レンジの中でポジション調整が行われたといった程度の話かと理解しています。
OPECの減産合意によって注目された原油相場(WTI)は、一時50$台に乗せました。
個人的には、50$はハードルが高いと思っていましたが、市場はサウジが方向転換したことを重要視したようです。
少し先のWTI先物価格を見てみると、来年末が54$、再来年2018年の年末は55$です。
この値段で空売りしておけば、原価40$台のシェール業者は十分に操業できる環境になったということなので、米国産原油が増えて、原油価格の上値を抑えるように思います。
サウジの次の一手が注目されます。
なお、来週月曜日はコロンブスデーの祭日ですが、NY市場は休場ではないので、三連休前という特殊事情はありませんでした。
近時、コロンブスの先住民に対する略奪や暴力行為が批判の対象となり、多くの州で休校(休日扱い)を取り止めたり、民間企業も普段どおり営業するところが多くなっているようです。
10年後には「先住民の日」とでも、名前が変わっているかもしれません。
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