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November 26, 2016

トランプラリーはまだ続くのか

今週のマーケットを振り返ると、ドル円は、先週の110.9円→113.05円と2円の円安。
ユーロドルは、1.059でほぼ変わらず。
ドルインデックスは、101.28→101.5と僅かにプラス。

全体にドル高の勢いは減速しているものの、円安は継続。
ドル円に関しては、国内の逆張り投資家(ドル売り)が多く、逆にそれが「狩りの対象」となってしまったような印象です。

ドルインデックスの週足です。
Dxyk52
過去2週間に比べれば、横這いと言えそうです。

12月4日には、欧州からネガティブなニュースが飛び込んでくる可能性があり、それに備えてポジション調整するなら1週間前くらいから始める、が経験則です。

FedWatchによる12月利上げ確率は93.5%。
事実上100%と考えて良いと思いますが、既に関心は来年の利上げ回数に移っていると思います。

米長期金利です。
Beich10yh
現在は、2.357%。

大統領選挙前は1.7%近辺でしたから、0.6%以上も急騰しました。
なお、今週は2.41%まで上昇してから下がっているので、弱気サインを出している会社もあります。

金利と為替に関しては、ドル円には出ていないシグナルが見られる、ということになりそうです。

DOWです。

Dowkj45

非常に強い波動です。
金利上昇もドル高も株価にはマイナスですが、景気刺激と減税による効果がそれを上回る、と市場は見ているということになるでしょうか。

法人税は、現行35%から共和党案の20%になると、単純計算でEPSは23%アップ。
正式に大統領に就任する1月までにDOW2万ドル、との説も否定できないような勢いです。

大統領選挙前と比べて、これだけの急転回相場というのは滅多に見られるものではないので、
『いよいよ世界的なデフレ時代が終わってアメリカを中心にインフレが来る、といった大転換のサインを市場が示している。
来年のFRBはインフレファイターとなって、連続的な利上げをすることが出来るかどうか胆力が試される。
そうなれば、ドル円113円など入り口に過ぎず、130円以上も有り得る。』

みたいに語ることも可能であり、思わず腰が浮きそうな気分にもなりますが、今の段階ではあまりに相場が先走り過ぎているのでは、という疑問を拭い切れません。

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Comments

 怖いくらいの円独歩安な感じです。

 1円ごとに切り売りしていますがどこまで行くのか・・・。

 そこそこ中長期 買っていたので、名目増えていてうれしいような ドル建てでは大幅減で悲しい様な複雑な気持ちです。

 また、円高になると、円建て名目大きく減って悲しくなる様な・・・。

 akazukinさんはどんなどの様な投資戦略をお考えですか。しばらく様子見だったりですか。

 

Posted by: 持たざるリスク(笑) | November 26, 2016 10:59 PM

持たざるリスク(笑)さん、こんにちは。

アベノミクスの前半戦では、FXで円売りばかりしていましたが、2015年になって全て現物ドルに換えて、今は外貨:邦貨=1:2くらいで株と債券、REIT、ビットコインなどに分散してます。

株式はもう少し引っ張ってから利確するつもりで、更に金利が上がっていくなら、債券ETFを増やしていく方向で、US-REITも持続ですね。

コモディティ関連も、サウジアラムコがIPOする直前くらいまでは行けるんじゃないかと思っています。

金(GOLD)関連は少し含み損ですが、これは保険なので、ほぼ永久保有です。

まあこんな感じで、時々短期の売買をしながら、配当貰いつつ、徐々に増えていれば、それで良いという方針です。

Posted by: akazukin | November 26, 2016 11:26 PM

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