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November 12, 2016

トランプ勝利、その時マーケットは(1)

トランプ大統領誕生には大いに驚きましたが、「まさか」よりは「やっぱり」でした。

伏せ字だらけの女性蔑視発言が暴露された後でも、トランプの集会で女性参加者が減らないのを見た時、これは「もしトラ」ありかも、と感じられました。

また、最近のポリティカルコレクトネスとやらの行き過ぎで、
「同性愛は認めるけど、本来は不自然なことだよね」「ピッピー、差別です」
「正直、イスラム教って教祖のムハンマドからしてめっちゃ戦闘的で危ねえ教えだよな」「ピッピー、差別です」

何も言えなくなったメディアの代わりに本音を語るトランプが、時代の要請であることは率直に認める必要があります。

民主党サイドにも、奢りと油断がありました。

結果的に接戦州となったウイスコンシンに一度も入らず、逆にトランプは6回遊説して、結果は48%:47%でトランプ。
トランプ支持者を「deplorables 」(嘆かわしい人々)と嘲ったのも非常にまずかったですね。

世の中は、どっちに振れても必ず揺り戻しはあるわけなのに、「民主党が8年続いたんだから注意せよ」という声も殆ど聞かれませんでした。
私たちが「正しい」のだから最後には勝つ、というリベラル系メディアの思い込みが、全体の眼を曇らせました。

「アメリカの正義が死んだ」と絶望している人がいるかもしれませんが、そもそも今回の選挙が善悪を選択した訳ではなく、要は有権者の損得勘定です。

議会も共和党が多数となって「ねじれ解消」ですが、伝統的な共和党の理念が信認されたと言うこととは違います。

今回、いわゆるプアーホワイトの一部が民主党から共和党に乗り換えたようですが、教育も医療も資本の自由に任せすぎというアメリカの欠点は、彼らのような層にこそ深刻ですから、共和党は結果に奢ることなく、国民の機会均等に努力する必要があります。

そうしなければ、2年後の中間選挙で、またひっくり返るでしょう。

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