シカゴ筋ポジションの確認(12/6時点)
(12月6日) (11月29日) (増減)
カナダドル ▲18158 ▲18576 +418
スイスフラン ▲25397 ▲24334 ▲1063
ポンド ▲77238 ▲78135 +897
円 ▲33937 ▲269 ▲33668
ユーロ ▲114556 ▲119240 +4684
NZドル ▲3952 ▲1872 ▲2080
豪ドル 20871 20957 ▲86
豪ドル以外のポジションは全て「▲」となり、引き続きドル買い方向が明確ですが、突出して増えたのが円売りポジション。
ドル買い→株高→円売り、といったリスクオン心理の波及により、大統領選挙前の円高トレンドを吹っ飛ばし、強引に115円台までの円安局面となってきました。
仮に投機的なポジションがニュートラルだとすると、ドル円は105円程度だろうと思っているので、短期間で10円ほど円安方向へシフトさせました。
中長期的なドル円ポジションです。
特殊な「楽観時期」を除けば、8万枚売り越し程度が一つの目安。
火曜日段階で3万4千枚ということは、既に4万枚くらいになっているでしょうから、まだ売り余地はあり。
更なる株高継続なら、ドル円120円手前くらいまでも視野ですが、逆もまたありで、もしもこのポジションが巻き戻されると一気に円高に振れそうです。
もしトランプがツイッターでドル高に触れたら一瞬で逆流も?
今回のラリーは、常に両方あり、で来たので、なかなか乗れずにきた人が多いと言われているのも頷けます。
ドルインデックス(週足)です。
102レベルでは警戒感があるようです。
先日、IMFからはドル高注視の声が発せられたので、相場の自制心が一定程度働いているように思われます。
事実上100%利上げは織り込まれ、今後の利上げペースが焦点ですが、いまだインフレの芽は期待に過ぎないので、過度にタカ派的な表現が出てくるとは想定していません。
DOW(週足)です。
選挙前から10%上昇し、短期的には明らかに過熱。
いつ利食い優勢になっても不思議ではないので、2万ドル達成ならポジションを減らしたい人が大半かと思います。
但し、減税と財政出動は確定的ですし、安倍政権同様にトランプ政権も株式市場を大事にするでしょうから、株価に負の影響が出てくるなら、金利上昇とドル高を牽制して、株を守る姿勢に出てくるのではないかと思われます。
その意味では、株価も高所恐怖症ですが、為替と債券市場の方がリスクが大きくなっているという見方も出来そうです。
特に日本の株式市場は今月に入ってオイルマネーの復活なのか、大型銘柄の主導が顕著で、JASDAQやマザーズ系は出遅れ気味なので、中長期的な観点からは小型の優良株の方がリスクとリターンの関係は良いのかもしれません。
日本の個人投資家は、案外と慎重に今の相場を眺めているのでしょうか。
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Comments
グレートローテーションとか金利が6%とか とんでもない大相場を妄想させる買い煽りもあったりで リスク資産割合をどの程度にしたらよいのか 今からでも大円安に備えて買った方が良いのか 不安だらけで 相場は本当にきついです。
個人の多くは 高値掴み組のやれやれ売りで逃げられてほっと一息な感じですが・・・。
景気が悪くないのにさらに景気刺激 昔の様に金利暴騰 大幅円安150円とか あったりするかもと思と不安で不安で・・・。
マイナス金利も理外の理 な感じですが。
リスク資産3割 で対処 しかない。得をしようと思わない しかない 相場は人間性が問われて大変です。
AKAZIKINさんは大相場 本当にあったりすると思いますか?
Posted by: 相場はつらい | December 11, 2016 11:56 AM
相場はつらいさん、こんにちは。
現状の中央銀行バブル相場がそろそろ終焉を迎えそうな時に、まさかのトランプ大王の登場と言うことで、興奮状態の市場心理による総仕上げの大相場の可能性はあると思います。
非OPECも減産参加して原油も上がりそうですし、長期金利は中央銀行が上値を抑えるでしょうから、再び資産バブル的な現象の到来も想定出来そうに思います。
ただ何をしようと、この飽和した先進国経済が持続的な高成長を遂げるのは困難なので、数年後の金融資本市場は反動による大きな収縮を経験することになる、というのがメインシナリオかと思います。
既に数年前から、出口の近くで踊るべし、と言われていますが、そのスタンスは変わらないのではないでしょうか。
この相場を理解するのは大変つらい、というのは誰しもが感じていることです。
ご健闘をお祈りします。
Posted by: akazukin | December 11, 2016 12:35 PM