シカゴ筋ポジションの確認(1/17時点)
(1月17日) (1月10日) (増減)
カナダドル ▲5456 ▲7935 +2479
スイスフラン ▲13683 ▲14246 +563
ポンド ▲66242 ▲65831 ▲411
円 ▲77830 ▲79839 +2009
ユーロ ▲66500 ▲65823 ▲677
NZドル ▲12288 ▲13960 +1672
豪ドル 4845 ▲3848 +8693
この1週間は当然ながら動きにくく、目立った変化はありません。
10時間ほど前、正式にトランプ大統領が誕生。
国民の期待度は低いものの、当選後の日米マーケットは概ね好意的に反応しており、トランプ政権が先進国経済を破壊するといったような思惑は感じられません。
トランプの主張する保護主義の影響は主として新興国市場に現れ、メキシコの通貨ペソは、大統領選以降15%も売られ、メキシコ株は4%下がりました。
トランプは、周辺国を犠牲にしてアメリカを有利にする交渉に成功するだろう、と市場は見ていることになりそうです。
ドルインデックスです。
一時103.8の高値まで到達しましたが、結局100.8。
トランプ大統領は、「ドルが強すぎる」と発言。
次期財務長官は、「強いドルを維持する」と発言。
歴代財務長官の言う「強いドル」とは、徐々に弱くなるのに人気の高い(買われる)ドル、と理解すれば良いと思います。
日本から長期的に見ると、ドルの価値は360円から3分の1以下になりましたが、一貫してドル債を買ってアメリカの資金調達に貢献しています。
これを「言いなり」とか「陰謀」とか言う人間がいますが、これは日本自らの選択であり、軍事支出をGDPの1%という少額で収めるには、日米安保という軍事同盟が不可欠です。
米長期金利です。
直近では一時2.32%まで下がりましたが、再度2.5%に接近。
昨年後半の1.5%水準から1%上にシフトしました。
底堅い雇用水準、期待される財政出動などを背景に、金利の風景が一段変わったことは間違いなさそうですから、ドル円は昨年後半の100円前後から110円前後が落ち着き処になりそうに思われます。
金利先物市場では、12月が1.115%と、現状よりも0.47%高い水準で取引されています。
FRBの利上げは2回出来れば十分。
その場合には、長期金利も3%手前の水準で、株式市場とのバランスも保たれると思っているのではないでしょうか。
アメリカ人も、トランプ個人の表現方法を良いと思っているわけではないでしょうが、かなり乱暴な方法であっても今の流れを止めたいと思う人が半分いたと言う事実は尊重する必要があります。
昨年は、予測が意味を成さないことを学びました。
とにかく、今後の行動を注視するしか無さそうです。
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